表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-土蜘蛛-  作者: 幹藤 あさ
84/157

3話

札を埋め戻ろうとした祐斗は、何かに引かれるように、鳥居の方を向いた。ぼんやりとしか、見えなかったが女性のようだ。だが、瞬きをしている間にその姿は消えていた。気のせいだったのかもしれないが、そうじゃないのかもしれない。


その証拠に祐斗の腕には、寒さのせいではない鳥肌が立っていた。


腕をさすりつつ、社務所に入ると何故だか、ほっとした。


妖狐は居るし、勝手に住居用として改装されて居る場所ではあるが、暖かく安心出来る場所となっていた。


台所をのごきこむと颯介が、鍋を出したり冷蔵庫をのぞいたりしている。


「何か手伝いましょうか?」


「そうだなぁ…お粥とうどんどっちがいいかな?」


「うどんにしましょ。そうすれば俺たちの分もまとめて作れるし。狐たちにはおあげ乗せたらいいでしょ」


そうだね、と笑い颯介は鍋に水を入れて火にかけた。お昼も麺だったねぇ、と何だか懐かしむような言い方が祐斗には、面白かった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ