表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-土蜘蛛-  作者: 幹藤 あさ
70/157

3話

「お、おいっ‼」


先を歩いている狐の腕を颯介が、咄嗟に掴んだ。


「尻尾が出てるぞ」


「おお、久しぶりだから不完全だったか。…どうだ?あとは、どう見ても人だろう?」


機嫌良さそうにくるっと回ってみせる狐に、颯介と祐斗が困ったような笑みを浮かべている。


「それで、だな。ほら、ここが幼稚園ですぐに小学校だ。運動場の大きな遊具のある、そう奥の方だ。山の影になってる辺りで下校前の子供が消えた」


祐斗が小学校と山を描き込み、×印をつける。さらに、その奥の遊具でも二人行方不明になってた、と狐が言った。


「小学校内だけで、3人も?」


「そうだ。学校も山に囲まれているし遊具に登ればそのまま、山の中に入れる。それで最初は山の中で迷子になったんだと言われていたが」


「行方不明者が増えるにつれ、その子たちもそうなんじゃないかってなったって事だな?」


「そうだ。確かここで子供が立て続けに行方不明になったのが、家畜の後に起きたんだ。山狩りもしたが、何も出てこなかったと聞いている」


我らも密かに夜のうちに探したのだ、と狐が寂しそうに言っていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ