表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-土蜘蛛-  作者: 幹藤 あさ
68/157

3話

「い、つー…祐斗殿のは意外と力があるのだな。今のは痛かった」


頭を擦りながら狐が、あっと声を出した。颯介が車をそっと路肩に止めた。


「この辺が1番最近だ」


颯介たちは、山側から民家がある方に向かっている途中だった。どうやらこの土地は、山と民家の点在するあたりとの境目には川が流れているようだった。


「ここを真っ直ぐ行き、左に曲がった道を下ると、牛舎などがある民家の方に出る。で、田んぼの回りを囲むように点々と家があるのだ」


狐の説明を聞きながら、祐斗が地図を描いていく。現場となった場所と神社から車で通った道もしっかり描いていく。


「この辺りは、たぐみ、だ」


「たぐみ?」


「そう。田んぼ、畜産、畑を仕事にしていてな。田んぼの田をとって、この辺一帯をまとめて、田組と言われてるんだ」


祐斗からカレンダーとマジックを受け取り、これから通る道を書き足し


「ここが別れ道で、さらに山組は2つにわかれているんだ」


「やまぐみ、だぐみ、ねぇ」


颯介も運転席から、手描きの地図をのぞきこんでいる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ