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1話
社員として働く、むつ、颯介、アルバイトの祐斗には、人並みならない特殊さがあるからだ。
むつは、さかのぼる事、平安時代に活躍していたかの陰陽師の末裔としての能力が。
颯介には、くだもち。管狐を所有している者であり、祐斗にはただ霊感があるという、少しだけ人とは違った者達が、表沙汰にならない仕事をこなしているのである。
平成の世であっても、怪奇現象などの不可思議な出来事を何とかする、それが主な仕事だ。
暇であり、仕事の無い日々も多くあるゆえ、その他、探偵の真似事のような事もしたりしているが、本業としては、怪奇現象をおさめるのが彼らの仕事だ。