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よろず屋-土蜘蛛-  作者: 幹藤 あさ
155/157

5話

その一言にむつは、耳まで真っ赤にしてうつむいた。完全に冷たくなった紅茶を飲み干して、空になったペットボトルを横に置いた。


「あの土地は、何かある。山上さんはそう言っていたけど、そうなの?」


「もとは、神を納めると書いて神納だったみたいだからね。あそこベッドタウン計画が出てるんでしょ?」


「あぁ。その業者やら政治関係やらと沼井さんは繋がりあるからな」


「邪魔になるモノを排除する為が今回の仕事だったわけね?業者か何かがあれを眠りから起こした…うちの社長がけしかけたわけじゃないよね?」


「それは違う。絶対にだ」


冬四郎は一息で残りのコーヒーを飲み干した。その横顔は、以前にもみた険しい表情だった。少しだけ、怒っているようにも見えたのは、むつの気のせいだったのかもしれない。


すぐにいつもの笑顔に戻って、むつの頭を撫でていた。


「もう、体調はいいのか?かなり酷い状態だったって聞いてたけど」


「大丈夫。誰かさんは、差し入れだけで部屋にも上がらなかったから、どんな状態かなんて分からないんじゃないの?」


「嫁入り前でどーのって前に言ってただろうが」


「確かにね」




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