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5話
ベッドに寝転んでいたむつは、起き上がりキッチン向かうとやかんに水を入れて火にかけた。
そう、さっき冬四郎が来たのだ。プリンやヨーグルト、飲み物なんかを大量に持ってやってきたが、それを渡すとさっさと帰ってしまった。
沸騰した湯をポットに入れると急須に茶葉を入れ、ポットと急須、湯飲みを持って寝室に戻った。
そして、テーブルにおいてあった封筒にちらっと目を向けるの封を開けた。これも冬四郎が差し入れと一緒に差し出してきた物だった。
熱い茶を冷ましながら飲み、資料をゆっくりとめくっていく。この前の仕事の時の資料だった。
むつたちの考えた通りの事が一通りとその他の事も書かれていた。何故、今になって持ってきたのか。
ぼんやりとする頭で考えてみたものの、思考はまとまらない。考えるのをやめ、もう一口茶を飲むとまたベッドに戻っていった。
先ほどまで居たから、まだ暖かくあっという間にむつは眠りについた。