表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-土蜘蛛-  作者: 幹藤 あさ
149/157

5話

当初言っていた通り、むつは休みを取っていた。なので古びたいつもの事務所には、颯介と祐斗しか居ない。


あの後むつは、熱が上がっていたにも関わらず、泥だらけだの煤がついて臭いだの、あげくの果てには髪の毛がぼさぼさだからとシャワーを浴び、髪の毛もしっかり洗っていた。


だが乾かす前に寝てしまい、さらに熱が上がる事になってしまったのだ。


蜘蛛に噛まれた数ヵ所の傷は、紫になっていたがほどなく消えるだろう。


祐斗は、むつの居ないデスクに目をやって、こっそりとため息をついた。迷惑料だと言われ、報告書や請求書のまとめを言い渡されていた。


「むつさん居ないと仕事が多い気がするんですが」


コーヒーを飲み干した颯介は、笑いながらおかわりをいれるためキッチンに入っていった。


「それだけ、むっちゃんの仕事量があったって事かもね」


「むつさん、まだ休みなんですか?」


祐斗は、コーヒーのおかわりの代わりに冷蔵庫から炭酸飲料を取り出した。


「それ、むっちゃんのだよ」


「バレないと思います」


「バレてるは、どアホぅ」


やけに低い位置から声がした。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ