表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-土蜘蛛-  作者: 幹藤 あさ
111/157

4話

「むっちゃん、それはっ‼」


颯介が止めようとしたが遅かった。


むつの手のひらから、大きく燃え上がる炎がうまれた。そして、それは、颯介や狐たちを避けるようにして広がり、窓を割って外に出ていった。


狐たちが外に目を向けると、社務所の周囲一帯が火の海になっている。


バチバチと燃え盛る炎を前に、むつがにやりと笑った。


「前方にいる蜘蛛だけに絞ったよ」


「ど、どうやったのだ?」


「妖気をつかまえて、糸をつけたの。さ、今のうちに出よう。狐さんたちもどっか安全な所に」


割れた窓からむつが、ヒラッと飛び出していく。颯介と狐たちも後に続いた。


安全な所にと言ったにも関わらず、狐たちは、しっかりと後部座席におさまっていた。


「一緒に居るのが1番だろう」


颯介は、呆れたような顔をしつつも降りろとも言わず、狐たちを乗せたまま、祐斗が居る駐在所に向かった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ