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よろず屋-土蜘蛛-  作者: 幹藤 あさ
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4話

慌てて颯介とむつが出ていこうとするのを、険しい顔の狐たちが押し止めた。


「邪魔するっつーのか?」


濡れたままの髪の毛をむつが、きゅっと縛りながら低い声で狐たちに聞くと、そうではないと首をふった。


「出るのは、かなりまずいぞ。今」


「人間には聞こえぬか?この音。囲まれてしまっているようだ」


何に、と聞かなくても二人には、察する事が出来た。


「ちっ、こんな時に…んー?こんな時だから、かな?」


ぎゅっと靴紐を縛ると、むつは土足のままで居間に上がった。


「後で、諸々弁償するからさ、大目に見てくれると有り難いんだけど」


「な、何をするつもりだ?」


「焼き払う、全て」


「むっちゃん、それはやばいって」


「なら、静かにしてて。ある程度に止めておけるよう努力するから」


そう言うと、畳をはがして、床に手をあてた。目を閉じてむつは何かをしているようだった。


何をするのか分からないぶん、颯介も狐たちも口出しせずに見守った。


「捉えたよ…ノウマク・サンマンダ・バザランダ・カンッ‼」




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