表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-土蜘蛛-  作者: 幹藤 あさ
11/157

2話

そんな二人の只ならない、雰囲気を颯介と祐斗は、じっと見つめるばかりで何も言おうとは、しなかった。


ただ祐斗だけは、不機嫌そうだった。


「で、ご用件は?」


ファイルの資料を颯介に差し出しながら、むつは冬四朗の隣に座った。


「ニュースにもなってるから、知ってるだろうけど。この一月で、かなりの行方不明者が出ているんだよ」


「知ってる。警察は事件性の無い物として処理してるってのも知ってる」


「けど、本当に事件でも事故でもないんですよね?」


資料をめくる颯介にかわって、祐斗が不安そうに冬四朗に確かめた。


「確かにね。年齢も性別もバラバラ、けど住んでる場所だけは近い…というか、ある一定の地域でだけおきてるんだよ」


それは初耳であったようで、颯介も資料から顔をあげた。


「神隠し、ってやつかねぇ」


むつの、のんびりとした声に答える者は、誰も居なかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ