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女王の護刀  作者: 枕さん
3/4

彼女から見た光景


騎士風の男女5人につれられ、美咲 ゆいなは混乱していた。

今の状況を必死に整理しようと、今までの出来事を思い返していた。


━━━(私はあのくそストーカーにころされかけてたはず・・・・)

ゆいなは強気な性格であり、喧嘩もつよかった。髪を金色に染めたショートヘアーでヤンキーだと言われていた。他人を軽蔑したような目でいつもみていた。そのため、顔は良いものの好意をもつものは男ですらほとんどいなかった。

そう、”ほとんど”だ。そんな性格がむしろ良いという変わり者が好意を持ち、ストーカー化した。

何度も撃退していたのだが、彼にはかえってその暴力行為が愛に感じられてしまって、彼を悪化させた。

そんな男に付きまとわれていたので、警察に連絡し、男を追い払った。それが男を怒らせ、ある日ついに男はゆいなを殺そうとした。


激しい雨の日だった、ゆいなはひたすら逃げていた。

夜中の十一時頃、コンビニから帰る途中のゆいなに声をかけたのは見たくもない男の顔だった。彼は右手にナイフをもち、彼女に襲い掛かった。恐怖で声は出ず、にげだすので精一杯だったゆいなに不幸がふりかかった。行き止まりにぶつかったのだ。

雨がほてった体温を奪い、雷がナイフを照らした。

男のナイフが振りかざされたのと同時に轟音と光につつまれた。死への恐怖にか、音と光の強さにかはわからないが、ゆいなは硬く目をつむった。


一向に止まない心臓の音がゆいなの目を開けさせた。そこには男の影はなく、緑が青々と茂っていた、服は乾いていて先ほど出来事を夢だと思わせるには十分だった。

しかし、彼女の不運は彼女に一息をつかせ、冷静さを取り戻す時間をあたえることはなかった。

何かが走るけたたましい音が聞こえ、後ろを振り向くと彼女にとっては粗末だといえる道がありそこを馬車がかけていった。そのすぐ後ろには狼のような、しかし、狼と呼ぶにはあまりにも大きすぎる獣が4体いた。馬車の男は気づかなかったが、狼たちは馬車よりも簡単に狩れる獲物に気づいてしまった。

ゆいなが逃げだすまで一秒とかからなった。

「なんなんだよ、逃げてばっかりじゃん!」

ゆいなは悲鳴ともとれる苦情を誰にとは言わないがぶつける。

しかし、馬車を追いかけていた狼だ。鍛えてるとはいえ少女であるゆいなが勝てるわけもない。

そこで、ゆいなは右手に持つコンビニの袋に気づく。

彼女は袋をおもむろに投げた。

狼どもは袋に群がり、それを食おうとしていた。

「やっぱり肉まんは正解だった。みんな大好き肉まん、頼むからそれで満足してくれ。」

狼が肉まんに群がってる間、というよりも袋と戦ってる間にゆいなは茂みに隠れた。

袋をとれない狼の一匹は結局袋ごと食べた。それをみた仲間たちはそいつを責めるように喧嘩を始めた。

一匹が逃げるようにゆいなのいる茂みに近づく。その頭上を飛び越えた狼に驚きゆいなは茂みから出てしまった。残った3匹の狼たちは彼女にじりじりと忍び寄ってくる。

しかし、ゆいなは驚きと恐怖、あるいは何度も全力で走ったせいで、再び立つことができずにいた。


今にも襲い掛かりそうな怪物に目を閉じたとき、男の声がした。

目をあけるとそこには騎士風の男女6人がいた。その中の一人が駆け寄ってきて自分と怪物の間に立つ。


それは信じられないこうけいだった。テレビで見るような魔法、剣や槍や古風な武器でたたかう男たち。

目の前に広がるファンタジーストーリーのような光景に、ゆいなはとうとう自分はくるってしまったのかとおもったほどだった。


戦いが終わった後、ゆいなはまだ自分の状況に混乱していて、彼らの言葉がまったく耳に入らなかった。

ようやく少し落ち着き言葉が聞こえてく。

「一緒に来てくれるかい?」

その男に妙に安心感がうまれ、うまく回らない舌をおいていくようにうなずいた。




異世界転移者の少女からみた光景でした。なぜこれを書いたかというと彼女はのちのち重要だからです。

ちなにみ、”異世界”つまるところの日本からの移転者は物語において重要です。


一つ、一つのはなしが短くてすいません。

どんどんながくしていけたらと思っております。

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