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女王の護刀  作者: 枕さん
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謎の女性


「おい、みろよ!孤児院小隊のお出ましだぜ!見回りのかい?ママと一緒じゃなくて大丈夫か?あっ、親いねぇんだっけ。はっはっはっはっ」

王国の鎧をつけた騎士たちが、その言葉を皮切りに笑い出した。

「てめぇ、やんのかこら。」

「こいよ、おまえごとき、左手だけで倒せるぜ」

「やめておけ、パルテスタ。構うことはないさ。」

「おうおう、孤児院小隊の隊長様は余裕ですな。訓練兵時代にちょこっと成績優秀だったからって調子のんなよ!てめぇなんてすぐぶっ倒されるんのがオチだ。」

「そうか、調子にのってるように見えたか。気をつけるとしよう。いくぞ。」

「けっ、なんだよ。むかつく野郎だ。つえーのも精霊召喚が使えるからだろうが。しかも、あの裏切り者と同じ魔法だ。本当に腹立つぜ。」

その言葉に他の兵が慌てて静止する。

「おい、それを上に聞かれたら怒られるぞ。」





「なぁ、ハーミル。よかったのかよ。馬鹿にされたままで。あいつらなんて俺ら10番騎士団110番小隊にかかりゃ簡単に黙らせることが出来ただろ。」

「いちいち、そんな事に腹をたてても仕方ないだろ。それに、孤児院出が悪口には聞こえないさ。言わせておけばいいよ。」

「それにしても、すごい偶然だね!孤児院を出てから、違う学校に行ったのに、みんな同じように騎士を目指して、会えるなんてね。しかも、おんなじ小隊!」

ゆるい話し声で猫耳族の女が話しかける。

「本当にそうだよね、トリス!」

ニコがそう答えると、ニコの手を取りつつエルフの男が答える。

「僕たちは運命でつながってるんだよ。ね、ニコ。」

「出来れば、お前とは繋がりたくなかったけどな、コプレトス」

大柄の男が低い声で言いつつ、困り顔のニコとコプレトスと呼ばれた男を引きはがす。

「ディーン、おまえは酷いことを言うなぁ。まぁ、僕の運命の糸は男に繋がることは無いけどね。」

「はぁ、みんな、仲良くて退屈しないよ。時間が来てるんだ、はやくいこう。先輩方に怒られる前に」



「第110番小隊揃いました。これから見回りのに参ります。」

ハーミルは駐屯所の所長にそう報告する。

「あぁ、ハーミル。それなんだが、東門の近くに魔物が出たそうだ。それの討伐に向かってくれ。」

「魔物の詳しい情報をお聞かせ頂けますか?」

「今のところ、詳しくはわからん。旅商人の報告なんだが、慌てて逃げてきたため、情報は皆無だそうだ。手に余るようなら、情報だけ持ってきてくれ。」

「わかりました。それでは。」

ハーミルたちは、東門へ向かった



「それにしても、情報皆無かぁ〜。すこし怖いよね。」

「旅商人の報告だろ?動物を見間違えたのかもしれねぇぜ?よくある話だし。だから、所長も慌ててなかったんだろ。」

パルテスタがトリスのつぶやきにそう答える。

「まぁ、なんにしろ、気を引き締めて行こう。油断はよく無いからな。」

「だよね、みんなに怪我もしてほしくないし。」

ディーンの言葉にニコが付け足た。



東門を抜け馬車道を歩いて行くと魔物の唸り声と女性の声が聞こえた。

「人が魔物に襲われてるみたいだ!急ぐぞ!」

ハーミルの掛け声で走り出した。

道から少し外れた茂みの近くに赤い目と鋭い牙を持ち体長2メートルほどの魔物3体が奇妙な服装の人族の女性を襲おうとしていた。

ハーミルはすぐさま剣を抜きつつ隊員たちに命令をした。

「ディーンは右、パルテスタは左、俺は真ん中を相手する!コプレトスは女性の保護を優先し、周囲。ニコとトリスは遊撃!」

その言葉を聞くや否や、皆行動を開始した。

ディーンは両手斧をのような魔物に向けて振るう。しかし、魔物は動きがはやく、それをヒラヒラと回避する。

「戦技 グランドクラーク」

ディーンは大地に斧を振り下ろした。すると、大地が避け、狼は足を崩した。その隙を狙い、ディーンは斧を振りかざす。しかし、魔物もやられるかとばかりに炎を口からはいた。

その、攻撃を防ぐために、ディーンは攻撃を中止し、避ける。その間に魔物は大勢を立て直した。

「大樹の魔法 ウッドバインド」

その瞬間、魔物の下から魔法陣が発生し木の枝のようなものが魔物の足に絡み付いた。

「ニコ、たすかる!」

ディーンは今度こそ、斧を魔物めがけて振り下ろし一刀両断した。


その頃、パルテスタも魔物の速さに苦戦を強いられていた。

炎を宿した鋭い爪でパルテスタを切り裂く魔物

すかさず、トリスが魔法を唱える。

「回復魔法 ヒール」

すると、パルテスタの傷が一瞬で回復した。

「油断しないでって、言ってたばっかりじゃん!パルテスタ!」

「わりぃわりぃ、さっさとこのすばしっこいバカを倒しちまうよ。 雷よ、我が槍に宿れ。雷魔法 エンチャント」

激しく唸る雷がパルテスタの槍を覆った。

「俺の方がはやいぜ、残念だったな、馬鹿野郎」

パルテスタの槍が魔物の貫き、雷が魔物へと関電し、焼けた匂いと、共に魔物は絶命した。


ハーミルは剣を目の前に構え魔法を発動する。

「風の精霊よ、我が求めに応えてくれ。」

すると、ハーミルの肩の辺りから手のひらほどの精霊が現れる。

「剣にエンチャントを頼むよ」

その言葉にうなずき、精霊は両の手を剣に向け、目をぐっと閉じた。その瞬間、剣は風を帯び、ごうごうと唸りだした。

魔物には剣が届かない位置にもかかわらず、ハーミルは剣を振り下ろした。

すると、剣に纏っていた風が鎌の様に魔物へと向かって投げ出された。

魔物はそれをうけ、赤い血を流しながら半分に切れた。

ハーミルは礼を精霊にいうと、精霊はすぅーっと消えた。

その直後、茂みから魔物がもう一体現れて、ハーミルに襲いかかる。

「風魔法 アクセルウィンドアロー」

コプレトスが風を螺旋状に纏った矢を放つ。その矢は一瞬で加速し、今まさに、ハーミルみるに噛みつこうとしている魔物に空中で命中する。

矢がこめかみに当たった魔物はそのまま、重力に従い落下した。

「さすがだね、コプレトス。ありがとう。」

ハーミルの礼にコプレトスは恥ずかしそうに頭を掻いた。



魔物を殲滅し、女性のもとへ集まると、女性はまくし立てた。

「なんなんだ!あの馬鹿みたいに大きな狼は!」

ハーミルは困った顔で喋りだした

「おおかみ?とはなんだ?あのレッドアイウルフのことか?君はここら辺の出身ではないようだね、服装的にもあの魔物の呼び方的にも。どこの出身なんだい?」

「そーだよ!ここはどこなんだ!?わ、わたしは…どうして…?」

ニコはそれをみると女性の肩に手を置きなだめるように言った。

「混乱してるみたいだね。とりあえず、落ち着いて。もう、大丈夫だよ。」

「まぁ、ここは安全とは言い難いし、とりあえず、東門にもどろう。来てくれるかい?」

ハーミルは女性にゆっくりとした口調で問いかけた。

女性はその言葉に、ただ、頷いた。

結構書いたつもりでも

後で見てみると、そーでもないですね。

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