プロローグ
初投稿です。酷評でもなんでも参考になるので大歓迎です。
見切り発車で、なおかつ初心者なのでところどころ拙いかもしれませんが、それでもよろしい方はご覧になってください。
異世界移転者が出てきますが、主人公自体はそれではありません。
ヴェリエルタ王国のとある学校にてーー
「かつて、この国は、強欲な王が統治するとても貧しい国だった。貴族や王またはそれに連なる者たちだけが大金と裕福な生活を得、臣民がその金を稼ぎ、渡さなければならなかった。それに嫌気がさそうとも、この国から出ることは出来ず、その志あらば酷いバツがあったため、誰も歯向かうことができなかった。しかし、1350年、その王政が反乱軍によって倒された。そして、今やこの国は世界一といっていいほどの幸せな国になりました。その国を統治してらっしゃる方こそ、反乱軍を若くして指揮し、平和をもたらした、エリカ女王である。ーーー おい、パルテスタ聞いているのか!無礼なやつめ!」
頭頂部に髪のなく、白い顎髭を5センチほど伸ばした老人は熱心に語った後、燃えるように赤い髪をもつ少年に向けてどなった。しかし、パルテスタと呼ばれた少年に起きる兆しは見えない。すると、隣の席の美しいブロンドの髪の少女が少女をゆすった。
「ねぇ、起きて。先生かなりおこってるよ!」
「うぅ〜ん?ニコ?もう、授業はおわったのか?」
そのやりとりを見ていた老人は顔を真っ赤にしながら怒鳴った。
「パルテスタ、貴様いい加減にしろ!女王様の話だぞ!そんな時に寝ているなんて、お前はどんな神経しているんだ!恥を知れ!おまえには特別に来週テストを受けさせる!1300〜1355年までのこの国のことを勉強しておけ!他のみんなもここは重要だから勉強しておくように。時間も時間なので今日はここまでだ。」
「パルテスタ、またかい?君は本当によく寝るね」
黒髪の少年がくすくすと笑いながら話しかける。
「ハーミルか。それにしても酷いと思わないか?テストだなんて。勉強なんてしたくねぇよ。」
「ドラクニル先生かなり怒ってたもんね。」
「ニコ、パルテスタ 当たり前だよ、この国の人達は女王様を尊敬しているかね、それに先生は女王様が国を統治する前からの国民だったんだ。その思いは計り知れないと思うよ。」
「わかるけどさぁ〜。退屈なんだよな。もっと派手なのがいいぜ。メレニア戦争とか、そうじゃなくても、護刀10人の話とかならしっかり聞くのに。」
「あぁ、女王様直属の騎士団長たちだよね。女王様が戦後、力を失って、それを守るための騎士達!かっこいいよね!ハーミルは護刀10人の1人になるのが夢なんだよね!」
「うん、だから、強くならなきゃね。まぁ、もしなれなくても女王様を守れる刀になれるならそれでいいんだけど。」
「志が高いねー。おっと、そうこう言ってるうちに先頭訓練の授業だ!いこうぜ、ハーミル!今日こそおまえに勝つんだ!」
「できるかな?」
「えー、あたしわ〜?」
ヴェリエルタ王国 騎士駐屯所にて
「ねぇ、ハーミル。見回りの時間だよ。起きて。」
「ニコか。懐かしい夢を見てたよ。学生時代だ。パルテスタよりも寝てるなんて不覚だな。」
「おい、そりゃどういう意味だよ!ったっく、いくぞ」
ややこしいですが、主人公はパルテスタではなくハーミルです。