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この愛だけは死んでも守る  作者: 自称 愛の神様
1/1

プロローグ

人の感情は数えられない。

人の感情は見ることができないはずだ。

その男だけは、感情が見えた。

その女だけは、感情が見えなくても人の感情にめを逸らし続けてきた。

会うことのない、会っても意味がない二人がもしも会い、愛し合ったら、どうなるのかは誰にもわからない。


人は悲しむ。

人は怒る。

人は敬う。

人は憎しむ。

人は妬む。

人は喜ぶ。

そして、人は、人を愛する。

どれも感じることができても、見ることはできないはずだ

そう、はずなのだ。

もし、人の感情を見ることができたら、その者は愛すことなどできず、感情の波に潰される。

もしも、感情の波に潰されず、愛すことができるのなら、それは本当の愛なのだろう。

そんなことができる者などいなかった。

その男は、人の感情が全て見えた。見たくなくても、どんなに逃げても、見えた。

その男は逃げている途中に、ある女に出会った。

その男は、その女に尽くし、その女だけを愛した。

その女は、どのような人間にも興味を示さなかった。

その女は、人に絶望し、己にも絶望し、あるとき、ある男に出会った。

その女は、その男に尽くし、その男だけを愛した。

この物語は、永遠に語り継がれる愛の話。

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