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第0話 序章
2年の月日を経て、新作連載です!
頑張って書いていこうと思いますので、よろしくお願いします!
「世界は拡がりすぎた」
「命は芽生えすぎた」
「欲望は溢れすぎた」
「我々は愚かすぎた」
「彼等は……純粋すぎた」
円卓を囲んだ5つの“何か”はそう呟いた。
そして1つの“何か”は30cmほどもある大きな砂時計をひっくり返す。砂はサラサラとゆっくり、非常にゆっくりとだが確実に落ちていく。
「……賽は投げられた」
そう1つの“何か”が言うと、5つの“何か”は円卓上の“ソレ”を見つめた。
「全ては、彼等に委ねよう」
「最期は、彼等の思うように」
「今より、彼等は自由に」
「これより、我々は無用に」
「それでも、彼等は……」