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オカ研の怪異解決談  作者: 春風桜花
さっちゃん編
3/8

3: オカ研の部室の秘密

体に銃痕を残した影はただ歩き続ける、次のターゲットの元へ。

ずり、ずり、と体を引きずりながら。


「ちょ、ちょっと。何でこんな広い部屋持ってんのよあんた達⁉」


唯は目の前にある教室三個分程の広さを持った部室を見て驚愕していた。

しかしその反応に対して蓮はバツの悪そうにしている。


「あー、なんだ。この部屋訳ありなんだ。

ほら、右側の窓見てみな」

「え……?ーーひっ、な、何あれ⁉」


蓮の示した場所にあったのは奇妙なお札だった。

反対側にも似たようなお札が貼ってある。


「この部屋、霊道が通ってんだよ」

「れ、霊道?」

「そそ、簡単にゆうと霊の通り道ね」

「ひっ」


幽霊が存在するだけでも怖いのに、その通り道が目の前にあると言われた唯は軽く悲鳴をあげる。


「まあ、そう怖がるな。そのおかげで俺たちはこの部室を使えてるんだし」

「そうなんだよねー」


蓮の言葉を聞いた胡桃が苦笑する。

しかし、お札の気味悪さに当てられた唯はーー


「だ、だって幽霊が通ってんのよっ」


完全に混乱していた。

すると急に顔が険しくした胡桃が混乱している唯を落ち着かせようと声をかける。


「大丈夫、あのお札のお陰でこの部屋に幽霊は入って来ないから」

「あ、そ、そうなんだ」

「大丈夫」


そう言って胡桃は優しく唯のことを抱き締める。

ーーしかしその目は何も無い唯の後ろ厳しい目で睨んでいた。


「ひゃ、な、何するんですかいきなりっ」


一方、急に抱き締められた唯はまた取り乱す。


「いやーゴメンね、あまりにも怖がる唯ちゃんが可愛かったものだからさ」


やった側の胡桃は頭の後ろを書きながらゴメンゴメンと謝っている。

唯も、照れながらも顔には笑みが生まれていた。


「でもこれで怖くなくなったろ」

「え?あ、そういえば」

「この先もなるべく怖がるなよ。ビビってる奴に一番霊は漬け込むんだ。特にこの部屋は霊魂の塊みたいなもんだしな」

「え、でもさっきお札があるから大丈夫だって……」

「俺は大丈夫とは言ってないぞ」


そう言って蓮は部室の棚からCDとプレーヤー、イヤホンを取り出す。

そしてイヤホンを唯の耳につける。

すると、CDに録音されていた曲と共にーー


(しねしねしねしねしねしねーー)


そんな声が唯の中に響き始めーー


(きゃあああああーー‼)

「きゃあああああっ‼」


唯の中に悲鳴が聞こえるのと同時に唯もしゃがみこんで悲鳴をあげる。

そして唯は蓮にイヤホンを外されたあともしばらく瞳孔を開き、震えながらしゃがみ、そして気絶した。

唯が気絶している間、蓮と胡桃は話あっていた。


「蓮‼いきなり酷いよあれはっ」

「しかしこいつやこいつの友達がしたことは許されることじゃねぇ」

「もしかしたら唯ちゃんは友達の誘いを断れなくてやっただけかもしれないじゃない」

「どんな理由だろうがやっちゃいけねえ事もある」

「でもっーー」

「じゃあ、昔のお前みたいな事態になればいいのか?力が無かった昔のお前のような目に」

「っ‼」

「確かに俺がやり過ぎたところもある。でもお前みたいな目に合う人間をもう見たく無いんだ……分かってくれ」

「うん、私もごめん。蓮の思いも知らずに」





唯が気絶してから三十分後。


「う、ん……」

「あ、蓮。唯ちゃん起きたみたいだよ」


唯は寝かせられていたソファから上体を起こす。


「あれ?何で私寝てるの?」

「寝てるんじゃない。気絶してたんだ。ーー覚えてないか?」

「え?」


そして唯は三十分前の出来事を思い出し顔を青くする。


「そ、そうだ。私……」

「思い出したか。悪かったなさっきは」

「悪かったじゃないわよアンタ‼」


頭の中に響いていた音を思い出した唯は蓮に掴みかかる。

しかし蓮はまったく動じない。


「ふむ、それだけ元気があれば大丈夫だろう」

「何他人事ぶってんのよアンタは‼」

「だから悪かったと言っているだろ、それに昨日お前達がしたことは命に関わる程危険なことだった、だから戒めにしただけだ」

「ーーっ‼」


蓮の言葉に唯は言葉を詰まらせる。

唯が昨日体験したことは夢でも妄想でもなく事実なのだ。

ーーそして蓮と胡桃が助けに来なければ唯が死んでいただろうとゆうことも。


「ごめんね、唯ちゃん。厳しいこと言ってるかもしれないけどあなたのためなの」

「わかってる。さっき掴みにかかったのはごめん、謝る」

「いや、いいさ。俺もやり過ぎた」


唯と蓮の間に流れていた険悪な空気がなくなり少し静かな時間が過ぎる。


「ーーそういえばば私を呼んだ要件ってこれだけじゃないよね」

「ああ、そうだ」


たが、そう言って黙ってしまった蓮の様子を見て胡桃が言葉を続ける。


「胡桃ちゃん、よく聞いて。実は昨日の発現したさっちゃんねーー」


胡桃は一拍開けて唯に衝撃の事実を突きつける。


「まだ死んでないの」

「え?」














どうでしたでしょうか第三話。まだそこまで怖くはないと思います。

作者も怖くないシーンは書きやすいです。はい、精神的に。

ですがこれはホラー作品です(一応)。

今後の怖い展開を作者ではなくさっちゃんに期待して待っていて下さい。

感想待ってます。

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