2: オカルト解決部
少年達はまだ知らない、僅かミスが起こす事態の重さを
「オカ研?」
唯は突然自分の部屋に現れた蓮のことより聞いたことの無いオカ研とゆう言葉に反応した。
以外と図太いとゆうか、鈍感なのかもしれない。
「正式にはオカルト解決部ね。聞いたことない?」
いきなり片腕に猫を抱いた、黒髪の少女が部屋の窓から現れる。
「ふぇっ‼だ、誰ですかあなた⁉ど、どこから?」
「あはは、悠やさっちゃんには驚かないで私には驚くんだ」
「いや、あ、あの時は動転しててっ」
いや、やっぱり鈍くはなさそうである。
そんな唯を横目に見ながら
「さすがだね蓮、私が来る前にあのさっちゃんを始末しちゃうなんて」
「胡桃が遅いんだよ、それにこのさっちゃんは召喚されてすぐだったからな」
でも怪異だよー、と言いつつも藍原胡桃は納得する。
ーーしかしこの場には一人理解しない、ーーいや、できない人物がいた。
「なんなのよ、あんた達っ‼あのさっちゃんは一体なに⁉」
「あー、そっか。そこから説明せにゃならんのか」
「お仕事なんだからしっかりする‼」
うーん、と言いながら悠は面倒くさそうにしている。
「ま、仕方ないか。オカルト解決部の部室の場所分かるか?」
「だから何なのよその部」
「え、本当に知らないのですか?」
「だからそう言ってるじゃない」
この台詞には蓮も胡桃もびっくりする。
だってーー
「だって、あのオカ研だぞ。七不思議知らないのか?実在する部なんだぞ」
「まあ、自分で言うと恥ずかしいんだけどね」
二人は苦笑しながら語る。
しかし事態を飲み込めない唯は
「だからーー」
私の話を聞け‼ 言おうとしたのだが(二人はちゃんと話を聞いてます)
「よし、じゃ明日の放課後玄関で待ってろ、迎えに行くから。じゃあな、唯‼」
蓮は勝手に一人で決めて唯の部屋を去る。
それに遅れて胡桃もついてゆく。
ーーそして二人の姿が見えなくなったころ。
「何で私の名前知ってんのよ」
唯は自分の部屋でそうひっそりと呟いた。
しかし、途中から部屋で騒いでいたからだろうか、誰も気ずいていなかった。
ーーさっちゃんの姿が唯の部屋から消えていることに。
ーー次の日。
唯は約束通りに学校の玄関で待っていた。
ーーちなみに唯の通っている光座華高校は敷地が広く千五百人の生徒を抱えるマンモス校である。
「ったく、いつにっなったらくるのよ」
唯が玄関に着いてから二十分経っていて唯はいらだっていた。
そこに蓮と胡桃が現れる。
「遅い、何してたの」
「何だ昨日会ったばかりの、しかも命の恩人に対してその態度は?」
「知らないわよそんなこと」
蓮がふざけて言ったのが分かったので唯は軽くいなす。
「それより早く部室を教えなさいよ」
「はいはい、じゃついて来い」
蓮達は部室に向かって歩き始めた。
ーー十分後
唯が連れてこられたのはオカルト解決部と書いてある板が下げらた、綺麗な扉の前だった。
場所は部室棟の裏から入った廊下の先にある部屋。
ーーギイぃぃぃ
重厚な音をたてながら扉が蓮の手で開かれる。
そして中にあったのは部室とゆうには広すぎる部屋だった。
オカ研の2話です。しかし、ホラー小説を書いていると、何だか寒くなってくるんですよね。怖いし。
ではまた




