表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月光図書館  作者: 菜い子
9/12

9,可愛そうなやつ

「さっきから先生のせいで話がそれてばっかりですよ。なんなんですか、先生は僕に話をさせたくないのですか?」

「いや、そんなことはないさ。でも、美しい花っていうけど、辺銀の見ている花っていうのはすべてが美しく見えるんじゃなかったっけ。」

「えぇ。すべてがすべて美しいですが、僕が今日見た花は格別に美しかったのですよ。」

それぐらい考えろって…辺銀、口にしないのはいいけど顔に出ていたら同じだぞ。

「なるほど、じゃあお話しください。」

「もう横から口出さないでくださいね。先生。話をしてほしいときに話をせず、話をして欲しくない時に話をする、空気の読めない作家ってレッテルを張られてしまいますよ。」

「大丈夫。そのレッテルを知っているのは辺銀だけだ。」

「…駄目人間」

今、私が胸に手を当てているのは傷ついているからではない。心臓が痛むから抑えているのだ。敬語なしで本当のことをぼそりと言われたからって、それぐらいのことで傷ついたりする六篇ではない、のだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ