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月光図書館  作者: 菜い子
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おまけ,六篇、その正体は!

「しかし先生。この料理、そろそろ何とかなりませんかね。」

「何とかならないかって、何が?」

「朝はおにぎりかサンドウィッチ。昼は必ず麺類。夏の場合、夜は善くて炒め物、冬は鍋。悪けりゃ卵ごはんだの、ふりかけだの。そろそろもう少し料理のレパートリー増やしてください。」

「レパートリーはあるぞ。めんどくさいのと片付けが大変だから、作らないだけで。」

「そういえば、調理器具一つで済むようなものばっかり作ってきますね。その調子だと部屋も汚いでしょう。」

「パソコンの前に座れりゃいいで何が悪い。」

大人になると開き直ることを覚える。学生のころの私はもう少しましだったはず。

「先生今年でいくつでしたっけ。」

「二十七。」

「先生。嫁の貰い手なくなりますよ。料理はできない。掃除はやらない。ジャージでどこにでも行く。口は悪い。先生は考えることを放棄するだけじゃ飽きたらず、嫁に行くことも放棄する気ですか?私は男女の区別もつかない様な人間ですので、結婚の重大さがいまいちよくわかりませんが、相当大事なことなんでしょう?いっそう人間をやめてみてはいかかがですか?そうすれば嫁に行く必要性も、僕があなたを先生と呼ぶこともなくなりますから。」

「辺銀は私の両親よりもきついことを言う。」

この頃では、両親はまったくその話題をしない。まるで避けているかのように。

「それに嫁にいけないぐらいで、私は人間やめたりしない。」

「残念です。美空、って、名前に美しいという漢字が入っているにもかかわらず、僕はあなたを美しいなんて思ったことがありませんよ。男らしいなら何度か思いましたけど。」

六篇美空。美しいという字を名前ににつけた両親たちに謝罪したい気分だった。


「因みに、なんでそんな眼鏡してるの?」

「あぁ。この眼鏡ですか?僕のぼやけた世界を少しでもあなたたちの世界に近づけようとした結果ですよ。その結果、相手から僕の目が見えなくなるほどの厚いレンズになったわけです。」

「辺銀の世界は矯正されてるわけ?」

「まさか。気休めですよ。」

あっそう。








どうも。こんなものを書いた菜い子です。


初投稿なもので、勝手がわからないなか、書いたものです。

えっと、どうでしたか?


正直言って、自分の文章について、あまり人から感想を貰ったことがないので

自分の文章がどの程度のものか、いまいちわかっていなかったり…

するので、感想をいただけたら嬉しいです。


さてさて、


少しおまけについて。

これは、六篇さんの性別をはっきりさせたく作った章です。



初め、おとこだなーこの先生はぁ、と書いていたのですが、途中から気が変わりまして、



いや、こいつは男じゃつまらない!一人称は私だし女だろ!?

てことになりました。

一人称以外に女らしさがみじんも感じられない、小説家の六篇さんです。

まぁ、そういうキャラだしね(笑

と、だらだら書いてしまいましたが、一応六篇さんと辺銀君はシリーズにしたいと思ってます。

だって書いてて楽しいもん←ごめんなさい。


ちなみに、この話は他サイトにも投稿されています。(二重投稿OKのサイトだったので、それに甘えさせていただきました。)


最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

この先もこの二人の日常を、あげていこうと思っているので

暇なときにでも覗いてみてください。

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