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新たな生活

「確か俺の寮は戦闘学科2号棟の224号室か」


念のため寮に向かう途中に寮の概要を確認した。

一部屋は三人部屋で、全員が違う学科で組まれている。

寮は男女で別々になっている。寮に入ると……


豪華なロビーだな。ここ、本当に寮か?複数の寮母が目に入り管理体制もしっかりしていそうだった。


軽く挨拶をして鍵をもらった後2階へ向かうエレベーターに乗り自身の部屋の前に着く。


ドアには鍵がかかっておらずすでに二人、部屋にいた。


「おっ!お前が最後の一人かーよろしくな」


明るい人が挨拶をしてくる。もう一人は……戦闘学科の試験で見かけた顔だ。

とりあえず俺も話しかけておくか。


「よろしく。俺の名前はレイだ。学科は戦闘学科」


「俺は研究学科でカイっていう名前だよろしくな!」


「僕は、レクスです。探索学科…です。よろしく」


カイとレクスか。とりあえず、荷物を片付けることにした。


「えーと…荷物はどこに置けばいいとか決まってるか?」


質問するとカイが元気よく返答してくれる。


「あぁ!それは、一人一人の小さな個室があるからそこ使ってくれ」


なんのための一部屋3人なんだ…一応寝室は共通なようだが…いや、戦闘学科に限らず基本自分の魔法のデメリットとかは知られないほうがいい。

つまり魔法の調整用か。後は道具を入れるための部屋。


「じゃあ明日も早いだろうしもうそろそろ寝るか」


そう言って風呂に入った後直ぐにベッドに入って目を閉じる。

試験場でのあの補助監督はなんだったんだ?戦闘を見ていないのに遠いようにも思える。また明日本館に行けば会えるのか?それとも生徒なのか教員なのかもわからない。

いろんな思考を巡らせたが結局睡魔には勝てずに意識を手放した。


目が覚めるといい匂いが漂っていた。すでにカイは起きていて話しかけてくる。


「起きたか?もう朝ごはんできてるぞ」


「…あ、ありがとう。ごめんな手伝えなくて」


「気にすんなってレイが来る前に食事当番決めてただけだから」


「それじゃあ俺が当番の日も後で教えてくれ」


「わかった!後今日行けばわかると思うが俺たちが作る必要があるのは朝ごはんだけだからな」


どういうことだ?気にはなるがレクスを起こして早く朝食を済ませようとする。


「…上手い」


意外すぎる。

大雑把そうな見た目してるのに、

こんなに料理上手いのか!


「そうだろう?料理ができるほうがモテるって聞いたことあるからな」


理由はすごくカイらしいな。


今日は全員最初は学科説明なので一緒に寮を出て本館に向かう。

時間には余裕があるため歩いていく。


「二人は…サークルに入る?」


レクスが話を切り出す。

しかし、サークルか…。


「今の所は決まってないな」

「俺は研究系のサークルがあったらそこに入るつもりだぞ!」


「レクス、お前はどこか入るのか?」


「僕は…探索系のサークルに入ってそういう系の魔法を上達させたいかな。人とももっと話せたほうがいいと思うし」


なるほど、声をかけてきたのも人と話す練習という部分があるのだろう。

だが、二人の話を聞いていると俺も少しサークルに興味が出てきたな。


そんなことを考えていると本館に着き上履きに履き替えてここからは学科ごとの教室へ行く。


戦闘学科2組が俺のクラス。

入ってみると50人ほどが自由に席を決めて座っているようだった。

試験で見た顔もちらほらいる。教壇にはすでに先生も立っていて何か話しかけてくる。


「きみのなまえは?」


「レイです」


「わかった…名前の確認はできた。これが試験の結果でこっちが君の生徒手帳だ」


生徒手帳か、後で説明があるだろうし今は試験の結果を見よう。

結果は…74点で7位。

最終的に1500人いたことを考えれば上々のスタートだ。


時間になり先生が話を始める。

「時間になった。授業を始める」


「と言っても今日は初日だから説明から始めるが。  まずは戦闘学科についてだ」


「戦闘学科は人が多い大体1500人ぐらいいる。全員をここで管理するなんてことはできないためこの学園の本館も二つあり分けて教えている。1年生では実力を平等に分けているが2年生からは実力ごとに分けるためしっかり頑張るように。いつでも他の学科に移動することもできる。毎年かなりの人数が移動するためついていけないと思ったものは直ぐに移動することを勧める」


「この学園は基本1〜2年までは色々教えるが3年からは自身で外に行き魔法を極めることができるようになっている。逆に3年からはそれまでのように授業は受けられないため真剣に受けなさい」


「あとはイベントについてだ。イベントは成績にも影響してくるため真面目に受けてください。内容は言えない。戦闘学科は特にイベントが多く成績を決める際に重要視しているので真面目に受けなさい」


「さっきまで成績のことについて色々言いましたが、この学園で1番重要視していることは0を1にできる生徒を見つけることだ。そんな人間が少ないことは知っている。この学園の授業を受ければ1を2ではなく100にできるようになるだろう。だが、0から1を作るのは自分だという自信は全員持っておくべきだ」


「これで私の話は終わる。ここからは昨日の試験で知っている人も多いだろうが昨日の試験の補助監督に引き継ぐ」


その言葉と共に教室のドアが開き、金髪の髪を少しなびかせながら昨日の補助監督が入ってきた。


「こんにちは!皆んな昨日の試験ぶりだね。私はこの学年の戦闘学科の3年生のノアだよ。いつも学園にいるわけではないけどあったら声をかけてくれると嬉しいな。私もまだまだだから一緒に成長しようね」


この挨拶に先生は苦笑しながらツッコミを入れる。


「史上最年少で最上位魔導士になったやつがそれを言うと嫌味に聞こえるぞ」


その言葉で教室は騒々しくなってしまった。驚きでざわつく俺たちを他所に、先生とノア…先輩は普通に話している。

「今年の一年はかなり粒揃いと聞いていたが最上位魔導士さんはどう思う?このクラスだと後ろの方に座っているレイって名前のやつが1番試験の点数が高かったみたいだぞ」


「いいんじゃないですか?後その呼び方やめてくださいね」


「わかったわかった。後お前覚えてないだろ」


「あれだけ人いたから正直一人一人は覚えてないですね」

ナチュラルに覚えられていないと間接的に伝えられてしまったが…あの人が俺の目指す最上位魔導士なのか。

その後直ぐに他のクラスに顔を出しに行くと出ていってしまった。それで1限目は終わり2限目が始まる。先生は変わることなく授業を始める。


「今日の授業は魔術と魔法の違いだ。歴史を用いて教えたほうがいいとされているんだが長いから歴史はまた今度な。お前らも動きのある授業したいだろうと思ってこの授業の後は実践形式にしてあるから」


座学の授業は父親から教えてもらった基礎の復習だった。


次は草原をイメージした運動場に移動する。


「じゃあせっかくだからな。最初の授業だし軽い対戦でもするか。じゃあお前ら二人組作れー」


俺は誰と組もうかと思ったら笑顔で1人こっちに向かってくる人影があった。

「ねぇ君レイ君でしょ?昨日の試験見たよ。 早速本題なんだけど僕とやろうよ」


「お前は?」


「僕の名前はゼクス。この前の試験は16位クラスでは2番目だよ」


「わかった。いいぞ」


そういって少し離れた位置に立つ。

周りにはどんな闘いになるのか興味を抱いているクラスメイトが少しいる。


「じゃあ始めるぞ」


「いつでもどうぞ」


今回は俺の適性を知られている。近づいてくると思ったが…

なかなか近づいてくる様子はない。

流石に昨日みたいな殺意マシマシの攻撃は授業では使えないよな。

ならまずは、


俺は強度を中途半端にする代わりに、連射性能を上げて氷塊を何発も生み出した。


それはゼクスが作った水の盾で止められる。

「怖いね」


流石に嘘だろうな。あの盾には今の攻撃は通らないだろうな。

少しずつ近づいてだんだん射程をゼクスギリギリに絞ることでだんだん威力を上げていく。


「全然壊れないな」


守りに能力を全ぶりしている?

なら近づいて倒すしかないな。

俺は攻撃をやめ少しづつ相手の攻撃に気を配りながら近づく。

ゼクスとの距離が15mほどになったぐらいで足から爆発するように水が飛び出す。

瞬時に凍らせる。

自分の足元を凍らせ、滑るように前へ出た。


「ッ来い!」


水をグローブのようにして殴り合いで迎え撃つような姿勢でゼクスは構えている。


あれは完全にインファイトを誘っている。

「いいぞやってやる」


嘘だ。こいつの手が届かないギリギリで止まって一方的に攻撃をすればいいだろう。

ゼクスの手がギリギリ届かないくらい離れたところで止まった瞬間にさっきと同じ足からの攻撃が俺を襲う。


「なっ」


その攻撃も、凍らせて対処した。

(同時に二つの能力?盛りすぎだろ)

これは範囲攻撃は術者自身も食らうんじゃないか?

俺は走って近づくと予想通り範囲攻撃は行われずに手を大振りにしながら攻撃を仕掛けてくる。

相手の手を水ごと凍らせ、氷塊を作る。そのまま体術を織り交ぜたカウンターで一気に仕留めにかかった。


刹那俺の頬にゼクスが大振りの時に飛び散った水滴が当たる。

それに構わずとどめを刺そうとした俺の目には薄い笑みを浮かべていたゼクスの顔が映る。

突如体が動かなくなっていく。最後の力を振り絞って体勢を変えながら不意打ちをするように蹴りを入れるがそれほど力をこめることができずに転ばせるところまでしかいけなかった。

ゼクスは崩れた体勢のまま片手だけで衝撃を受け止めていた。

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