文学フリマ福岡に行ったお話。
今年は十月も夏並みに暑かった。
職場などで『意地でも地球が夏でいたいんじゃないか』なんて、ジョークが出てくるほどに。
そしてそれは福岡でも同じだった。
私が相方と一緒に遊びに行った福岡でも。
おかげさまで、その目的地である文学フリマの会場まで暑かった。
幸運にも会場である建物は九時から開いていたっぽいので涼めたが、もし開いていなかったら熱中症になっていたかもしれない。
とにかく私と相方の文学フリマデビューはそんな状況から始まった。
そう、文学フリマデビューである。
ちなみに私は、文学フリマに興味があったのと、なろう作家さんではあったけど現在はなろう外で活動中の作家さんが所属しているサークルの一つ『新生ミステリ研究会』の方々に会ってみたいがために参戦しました。
私は基本的にSFやファンタジーな物語を書いているんですが、トリックなどのドラマやQEDなどの漫画作品も好きでして。
それらの作品の影響もあって、いつかはミステリを書きたいんですよね。
いや、かつてなろうで書いていますがそれは二次創作作品で、しかもその元ネタの世界観が特殊なのもあってミステリとしては型破りがすぎますから、正式なミステリと呼べるかどうかは微妙ですね(ぇ
とにかく、そんなワケで新生ミステリ研究会には憧れがありますから、福岡まで行ってまいりました。
なぜかどのブースに行くのかの質問を運営者さん達にフリマ開始前にされたり、フリマ開始後は服に貼るシールや、パンフレットを貰ったりしてついに会場へ。
遠目で見た限りでも面白そうなブースがいくつかありましたが、私はすぐに新生ミステリ研究会のあるブースを目指しました。
ブースはすぐに見つかりました。
区画の数字とかほとんど気にせず進んでいましたがすぐ分かりました。
「こちらでははじめまして。サカキショーゴです」
サークルのみなさんが挨拶をした後、私はすぐにそう挨拶をしました。
サークルのみなさんが私の事をどこまで把握していたかは分かりませんが、みなさんは快く迎えてくださいました。
ちなみに、先ほどお話しした作家さんは今回いらっしゃいませんでした。
私以上に仕事やら何やらで忙しいそうで……私が来た証拠に、私がかつて描いたファンアートの原画を預ける事はできましたが、別の会場での文学フリマで会えたらいいなぁと心の中で思いました。
なぜならその作家さんへ贈る約束をしたファンアートのネタが一つ、あるんですが、描く予定のキャラクターのデザインに関する質問の返事を貰ってないから。
直接会ってでも訊きたかったので。
まあそれはそれとして。
ある程度談笑したら商品選び開始。
他にもお客様がいましたからいつまでも話して邪魔になってはいけないし、そのお客様にお目当ての作品を買い占められてしまう可能性も捨てきれませんし。
というワケで今回の戦利品はこれです。
『魔法少女の最終決戦』。
新生ミステリ研究会副会長の菱川あいずさんが書いた作品です。
なろうでも連載されてましたが、もしかして途中でなろうで書く気力を失くしたのか……なんだかディケイドや銀魂の最終回とはまた違う感じで『続きは小説で』状態なので、つい買いました。
『京都買います』および『山手線大爆破』。
新生ミステリ研究会会長である庵字さんの作品です。
いやもう表紙のイラスト――なおきひろさんの作品からして一目惚れですよ。
調べてみるとピクシブなどでご活躍なさっている方のようですね。
なおきひろさんにも一度はお会いしたいものです。
私は描くスタイルを当分変える気はありませんが、どう描いているのかを訊いてみたいのです。
というか山手線大爆破は絶対読みたかった。
映画『スピード』の元ネタとなった『新幹線大爆破』のオマージュ作品ですからね。私はリメイク版も昭和版も見れてはいないんですが、凄い面白い映画だと聞きましたから、オマージュ作品も絶対面白いと確信してますんで。
ちなみに庵字さん、自作品に全都道府県を出すのが目標の一つだそうで。
そして、私の故郷についてはまだ手をつけていないそうなので、話のモチーフになりそうなネタをいくつか話しておきました。そして伝え忘れた分は新生ミステリ研究会の公式サイトのメッセージで送りましたが……読んでくださいましたよね?
『新生ミステリ研究会からの挑戦状 叙述トリックアンソロジー』。
私は叙述トリックが凄く好きなんですよね。叙述トリックに定評がある綾辻行人先生の作品の影響で。
『アナザー』については原作小説を読んでおらず、叙述トリックについてもウィキで知りましたが衝撃を受け、そして『どんどん橋、落ちた』でもうハマりました。
自分なりに叙述トリックを考えて作品で活用するくらいは。
同じくらい面白い本格ミステリも書きたいんですが……うん、頑張ります。
そしてそんな買い物も、いつまでも続けてるワケにはいきません。
他にもお客様がいますから……私と相方が邪魔になってしまう可能性がありますし、他のブースも見て回りたいのでそのまま挨拶をして相方とブース巡り開始。
古代メソポタミアの料理の本なども惹かれましたが、最終的に私は、この小説も買いました。
いやもうぶっ飛んでるタイトルです。
あれですかね。かつてチャンピオンで連載されていたチュパカブラが絡んでくる漫画みたいな。辻浦さんだったっけ。
ですがちょっと読んでみれば……え、迷惑系な方のお話?
これは……ジークアクスのマチュみたいに、主人公がなんらかの天罰を受けたりして、そんでその過程でそれなりに精神的に成長して、自分なりの答えを出したりしないと私はこの小説を封印しなければいけませんがさてさてどうなるやら。
とにかく仕事の休憩中に読もうと思います。
他にもボールペンだけで描いたイラストとか、登場人物全員が殺人犯である小説とか、飼い猫のグラビア写真集とか、いろいろ心惹かれる作品がありましたが荷物がかさばってしまうので買えませんでした。
また別の会場でお会いできたら買いたいなぁと思います。
もちろん、ファンアートを贈る予定の作家さんにもお会いしたいですね。
フリマのアンケートには書き忘れましたが。
一応、出店者さんは名札が必要かなぁと思いました。
いちいちどなたなのか訊くのは抵抗があるし。




