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第1話 プロローグ

切羽詰まってルームシェア相手を募集したら、応募者が美少女だった件

「はぁ〜?」


ため息しか出てこない。

運が悪かったのか?

日頃の行いが悪いのか?

兎に角、すぐにでもルームシェア相手を探さないと。

まさか、こんな事になるなんて…………


4月最初の日曜日。

入学式も無事終わり、さあ明日からオリエンテーションが始まるぞ!と張り切っていた所に飛び込んできた連絡。

ルームシェア相手の幼馴染で親友、優希の父親が急病で倒れ、命に別条はないとはいえ急遽跡を継がなければならなくなるなんて!


元々幼馴染は跡継ぎとして決まっていたが、我儘を言って大学進学させてもらっていたから、この状況では仕方ないとはいえ僕にとってはあらゆる事で辛い。

大体、彼の進学条件が僕とのルームシェアだったから。

そう、僕は従者の扱いだったから。

無駄に広い2LDK。

勿論家賃もそれなりに………

家具や什器も揃え終わったのに!

今更引越など出来ないから、一番現実的なのがルームシェア相手探しだな?

無駄に駅に近いから家賃が…………


幼馴染の母親から直に電話があり、突然のことの詫びと在学中の資金の補助の申し出を有り難く受けたものの、さあこれからどうしようか?

親友実家は、地元では有名な資産家だから遠慮は要らないと言われたが、良いのかな?

奨学金代わりの学費の援助も受けてるし。

両親とも相談しないと。


週末にはもう帰省してお父様のお見舞いにも行かないとならないかな?

補助を受ける以上は当然だよね?

その旨、幼馴染母に尋ねると、学費や生活費含めて何も心配いらないから夏休みまで帰ってくるなと言われてしまった。

ルームシェア相手探しの許可も取り付けた。

『そのマンション、買い上げておいたから、あと今月分の生活費も余分に振り込んでおきました。せっかくだから、青春、楽しんで行きなさいね?』と親友母。

『貴方に投資するのよ。卒業したら当家を助けてね?』

なにそれ?ある意味怖いんですけど?


「あ〜ぁ、入学式だけの学生生活だったな?」


優希は、ボヤきながら荷物すら何も持たずに文字通り飛んで帰って行った。

持ち帰るにも、送料の方が高そうだからと僕が使うか処分を任されてしまった。

ベッドや布団、机なんかは僕のよりも遥かに高級品なんだけど良いのかな?


あ〜、どうしようか?


こうして、一人きりになったマンションから、波乱の予感がする学生生活がスタートしたのだった。

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