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最終話

隆二が電話に出た



隆二「ああ、孝典か?どうした?」


傑「.......」


隆二「あぁ?!もしもし??」


間が空き


傑「玉城隆二だな、」


孝典の声ではなかった


隆二「誰だテメェ」


傑「この前ニュースになっていた親子の水死体事件は知ってるよな?」


隆二「……」


隆二「なにもんだ、、」


傑「2人は全て話してたぞ、

警察に話されたくなかったら指定する場所に1人でこい」


俺は位置情報を送信し、電話はを一方的に切った



傑はフラフラだった、、

そのまま傑は床に倒れ込んでしまう


室内はかなりの高温


真夏でエアコンなど付けてなく


水分も取っていなかった


復讐しか頭になかった


眩暈もする


熱中症だ


傑「クソッ、あとあいつだけなのに、あいつさえ、」


意識が朦朧とする傑


人を痛めつける行為


そんな事したことがない、

優しい傑だった

そんな傑が拷問し、そして人を殺した


精神状態はもうとっくに壊れている


身体は限界を迎えていた


そしてそのまま


気絶してしまう




プーップーップーッ


一方的に電話を切られた隆二


隆二「んだよ!クソ!

あいつら、俺の事喋りやがったな!!マジで殺す!」


隆二「ってか誰なんだあいつは、指定した場所に来いって言ってたな」


地図を見るとかなり街から離れた田舎の方だった


隆二「そんなとこでなにしてやがんだよあいつら」


隆二は2人が殺されてるなんて思ってなかった、ただあの人妻とガキを殺した事がバレるのを恐れていた


そして隆二は車に乗り、すぐに向かう




30分後


隆二「ここか」


そこには周りが木で囲われている古い木造の一軒家があった


隆二「ここいいるのか?」


人が住んでいる気配は感じられない


とりあえず車を駐車し、降りる


おそるおそる、玄関から入る


部屋は微かに電気が付いている


入ってすぐにキッチンがあり


そこには倒れている人がいた


隆二「誰だこいつ、死んでるのか?」


だが微かに息をしていた


顔を覗く隆二


見た事がない人だ


隆二「こいつが電話してきたやつなのか?

何で倒れてる?」


考える隆二


隆二「あ、もしかして修司と孝典がやったのか?」


と、2人の事を思い出した


2人を探す隆二


奥の部屋から


嗅いだ事のない匂いがする


近づく隆二


そこには無残な姿の修司と孝典を発見する


隆二「うっ!」


吐き気を催し、手で押さえる隆二


隆二「なんだこれは、、、、」


隆二は状況を理解しようと一旦そこから離れる


2人は拷問された形跡があり


あの男は


2人は全て話したと、言っていた


ってことはこの男は2人から拷問をし

あの水死体の事を聞き出したってことか、そこから俺の名を喋ったってことか


つまりこの男はあの人妻の旦那か


隆二「そうか、あの人妻の旦那ってわけだ

でもなんでバレたんだ?」


証拠なんてあるはずないと思っていた隆二


隆二「それになぜこの男は倒れているんだ?」


わからなかったが


隆二はある作戦を思いついた


今この状況


水死体の事を知っているのは


俺と


この男


修司と孝典はこの男に殺されたのは事実だ


ってことは


俺は2人の子供を殺した殺人鬼を発見した人ってことになる


万が一この男が喋っても、

警察は殺人鬼の戯言なんて耳を貸さない


ニヤニヤする隆二


つまり俺は無罪放免だ、あの事件は闇に葬られる!




俺は警察に通報した




隆二「そういえば孝典の奴、ハメ撮り動画持ってたな」


証拠隠滅の為に孝典のスマホを探し


ポケットに入れた



5分くらい経った頃


パトカーのサイレンが聞こえた



パトカーが到着し、隆二は事情を説明する


俺は叫び声がして、やばいと思い助けに行ったと、

そして男がいたから

気絶させたと、かなり簡潔に喋った


警察官3人に説明し、


警察官が家の中に入る、


その時


傑は目を覚ました


目を開けた瞬間


目の前に警察官がいた


状況が理解できなかった


警察官「目を覚ましたぞ!!」


叫び、警察は傑の両腕を後ろに回し押し倒した



傑は思い出した


そうか、俺は電話で隆二を呼び出し、気絶したんだと


だが警察に拘束されている事が理解できない



そして気づいた


俺はあの中学生2人を殺していると


察した


俺は殺人鬼だと疑われているのか!


傑「違う!違うんだ!!!

離せ!!俺は違う!!」


奥の部屋から警官が出てき


「2人とも死んでいます」


警察は手錠を出し


傑の両腕にかけた



「22時15分!殺人の容疑で現行犯逮捕!」


「続きは暑で伺う!さぁ、立て!」


俺は警官2人に両腕を掴まれ連行された


傑「ちがう、違うんだよ!こいつがぁ!こいつらが俺の妻と娘を殺したんだぁ!!!」


そこには不敵な笑みを浮かべる隆二の姿があった


「動くな!!」


パトカーに乗せられる


ドアが開き


押し込まれそうになった時


腕の拘束が少し緩んだ


その瞬間!

俺は全力で警官の腕を振り解き


全力で走った!


森の奥へ、奥へと!


「クソッ!!追うぞ!!!」



後ろから警官の声がする


だが俺は無我夢中で走る


裸足で、

木の枝などをふみつけ


血だらけになっても

痛みは感じなかった


両腕に手錠が掛かって

上手く走れないが


走る!


よろめきながら!




森を抜けたら


そこにはでかい灯台があった


傑「ここは、たしか、有名な灯台だっけな」



その先は崖だ


俺は崖まで登り


目の前には


月夜に照らされ


輝く夜の海が広がっていた


綺麗だ


透き通る青い世界


俺はその景色を目に焼き付ける


傑「妻と娘と、海に行く約束をしてたっけ、

はは、やっと見れたよ、、」


涙が出てきた、

こんな涙

今までどこにあったんだと

疑いたくなるくらい


溢れる涙


傑「会いたい」


傑「ふたりに、ふたりに会いたい!!最後に!」


泣きながら海に叫ぶ傑




傑「はあ、はぁ、

家族全員で土左衛門も、悪くないな」


そう言って


笑い


傑は




海に飛び込んだ





END....







この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。


全て筆者の妄想です。



※他サイトでも投稿しています。

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