私は聖女
「下ネタ」タグをいれたがいいのだろうか…
下ネタ的な話が苦手な方はおもどりくださいね!
念の為、この可愛らしい下着をずらしてみよう。
はい!ポロリしましたー!!やっぱり夢じゃなかったー!!そもそもこの異世界転生だけでも夢みたいな話だしなー!!なんなんだよ可愛い顔してこの凶悪なブツはよー!!!それなりに私も男性経験あるんだけど見たことないサイズだよー!!!
心の声を張り上げ少し冷静になってきた。
起こってしまった事実はどうしようもない。これからだこれから。ポジティブポジティブ!
個室を出て洗面台に目を向けると、カノン・サークレットの美少女顔を確認する。すると例の如く個人情報出現。これ自分も見れるんだ。今は情報がほしいからね、助かる。
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カノン・サークレット (16)
種族 人間
聖女
LV 99
HP 9999
MP 9999
攻撃力 999
防御力 999
魔法攻撃力 1000
魔法防御力 1000
精神力 999
すばやさ 999
適性魔法 聖 Lv99
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化け物だー!!化け物だったー!ストーリー初期で既にこのレベルおかしすぎだろーっ!物語楽しむ気ないだろー!!RPG要素が売りって言ってただろ石川ぁー!!…あ。
そう言えば石川この乙女ゲーやりこんでレベルマックスいったって言ってたな。ハッ!もしかしてこれ石川のプレイレベルそのまま受け継いでんじゃない!?チート過ぎるぞ石川!!
それにしても…聖女…。聖女ってなってる…。いやいや聖女じゃないでしょ。女の子じゃないから!カノンちゃん男の子だから!悪役令嬢のアクアリータちゃんにしっかり下半身反応起こしてた健全な男の子だから!顔を見ただけで反応するとかどんな獣な下半身の持ち主なんだとは思うが。好みだったのか?
…ふぅ…
長いものには巻かれろとは言うし、今の情報量で私がやるべきことは…
男の子だけど女の子の格好ですでに聖女になっているが無事聖ホーリュウ学園を卒業すること。
だろうか。
こんな事になるなら石川のオススメ通りゲームをプレイしておけばよかった。今更だけどね。
それともいっそのこと学園辞めて冒険者とかなってみるのもいいかもしれない。だってレベルが、ね。なんとか生きていけそうな気がする。うん。
つまりこれは私の第二の人生。別にゲーム通り進めなくてもいいのでは…。考えてもみるとこのカノン・サークレット自身「聖なる乙女のDestiny」の主人公としては全く別物になっている。主に性別が。無理やり主人公ヒロインにはめこんでる感は否めないけど。
「!」
人の気配…。誰か来る。
トイレなんだから利用者が来るのは当たり前だ。平静平静。いかにも今用をたして手を洗っていますを演出していると、入ってきたのはなんと先程失礼をはたらいてしまったアクアリータだった。
「…こちらでしたのね。」
「あ…先程は…その、失礼をいたしました…」
まさか探されてた?やはりさっきの態度は上の身分の二人にはかなり失礼にあたるから注意しに来たとか?
恐縮しながら顔を向けると、意外にも心配の目を向けられていた。
「先程よりは、大分顔色がよろしいみたいね。」
うおぉっ!優しいっ!わざわざ心配して探してくれたのかー!出来たお嬢様に平民は心ひれ伏しますー!いやいやカノンくんは頭上げなくていいからっ!またかっ!やっぱり好みの女子か!本当この学園の制服のスカートボリュームあって助かったわ!!
「ありがとうございます。なんとか、大丈夫みたいです!」
心配ご無用と笑顔で答えたが、なにやら浮かない顔の彼女にこちらが心配になってくる。しかしここは笑顔の押し売りで乗り切ろうと思います。にっこり!
私の笑顔にたじろぎながらも、一応納得のご様子。
「改めまして、私はカノン・サークレットです。こういった場所には今まで縁がなかったもので、アクアリータ様逹にはご迷惑おかけするとは思いますがよろしくお願いいたします。」
「では、私も改めて…。私はアクアリータ・プラコット。この学園に入ったばかりの貴方と同じ1年生よ。わからないことばかりなのは私も一緒。お互い頑張りましょうね。」
本当にできた娘さんで感心しちゃうなー。身分の格差をひけらかさない平等な心を持っているんだろう。いじめダメ絶対!
寮まで付き添うという優しい提案を、まだ学園を散策したいとの理由で丁重にお断りをしたら、しぶしぶではあるが了承してくれてその場を離れていった。悪役令嬢という括りだが、基本彼女達悪役令嬢キャラはもしかして心根の優しい子達なのかもしれない。いかんいかん、教師目線になってしまった。
真面目な下ネタです(^-^)