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第12話
話を知らされた少女の動揺はひどかった。
ドラゴンも少年も好きだった。
その両方に起こったことが、ただ信じられなかった。
戦闘は続けられた。
幸いにして戦闘は勝利を収めることができた。
少女は涙にくれた。
そのときだった。
隊長がしゃべり始めた。
「涙からは何も生まれない。ドラゴンは今まで我々を助けてくれた。あの状況で2人ともが死んでしまうことを誰が望んだだろう。死んだプーサンもそんなことを望みはしまい。彼の為にも、この戦いを貫徹するんだ!」
部隊員は拍手をした。
少女も納得したようだった。
ボクは…
ボクは、どうだっただろう。
少年は葬られ、土塁を前に銃が天に撃たれて、部隊員はみんな、彼の魂のために祈った。
プーサンと親しかったボクに彼女がいった。
「こうやって、あの子の命は生き続けていくのね」
ボクは思わずいってしまった。
「キミもか! アイツはそんなヤツじゃなかったよ。楽しく生きたいだけだったんだ。キミなら、そのままのアイツを覚えていてくれると思っていたのに…」
彼女は驚いたようにボクを見た。
その目を見ると、彼女も何か別のもののように思えた。
「そのままのアイツはボクの心の中にしかいないんだな」




