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編集者あとがき
これまでに記された荒唐無稽な物語を、私は馬鹿にすることができなかった。彼が残した言葉のどれほどが、真実なのか。ムセイオンやオメラスなどという組織は聞いたこともありませんし、魔術劇場なるものが本当にあるのか。
とはいえ、彼にとっては全てが真実であり、彼なりの苦悩もあったでしょう。彼は不器用な男でして、こうして書くことで何とか正気を保っていたのかもしれませんね。
少しばかり真面目すぎた狼の孤独な記録を、なんとかここまでまとめることができたことをうれしく思います。もう二度と御免ではありますが。次は、私の本業に精を出すとしましょう。
さて、ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。ここに居ない彼と共に、多大なる感謝をいたします。




