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エピローグ
何れにせよ、僕は仕事を辞めた。後悔はしていない。いや、してはいけない。それが、覚悟を決めた人間の責務というものだ。
人生には、いたるところに岐路がある。僕の岐路の案内板には、ムセイオンとか、夢とか、そして、他の道も記されている。
道は川のようなもので、戻ることができない。厳密な意味で、僕らは再スタートすることはできない。全ての人間関係と地続きの人生を歩むしかできない。だけど、心という器官がある限り、僕らは何度でも生まれ変わることができる。未だ解明されていない、心という期間は、未解明ゆえに可能性の塊だ。神様が宿ったっておかしくないんだ。
不可能を覆す。信仰心にも似た魂を持って、人が戦う姿を見るのを美しいと思うのは、僕だけだろうか。
僕は決別し、次の一歩を踏み出す。




