第3.5話 「八重の独白」
やはりおかしすぎる。 対応が大人とかそういう問題ではない。 大人すぎるのだ。
結婚の話にしても、年齢差を盾に、躱された。
というか、年齢差がなんですか、問題は愛です、愛情です。
例えもうすぐ30だとしても、28歳差位―――待って落ち着きましょう私。
13年待ったとして、私は43歳。 流石にお婆ちゃんか……年の差が憎い。
そ、それよりも問題はあの儒教発言。 死体の火葬。疫病。そして土の腐敗。
とても2歳児が考える内容ではないし、大人でも考えないだろう。
“彼”も言っていた通り、この時代は儒教が常識。
儒教では死体を弄ることを許さない。 何よりもこの『時代』では。
つまり“彼”はこの時代以外を知っている可能性がある。
やはり叶様、いや袁術様、“彼”は一体何者なのか、もう少し様子を見る必要がある。
それよりも、我が娘七乃こと、張勲の“彼”への入れ込み具合は凄すぎる。
確かに大人びた、いや大人な彼は、周りにはいないとは思う。 私も少しときめくのだから。
彼の娘に対する警戒心というか、反応が淡白すぎるのだ。
でも、その割りに朝の反応は悪くなかった。七乃の押しが強すぎるのも問題があるのだろうが。
まぁ、どちらも要様子見といったところだろう。 でも、本当に可愛いのに格好いいな彼は。
そう思いながら我が主の子供の金色の髪を梳き、頭を撫でた。
今回は短めです。
黄祖が出るまではサクサク進めていきたいですね。
まぁサルベなんで、意外といけると思いますが……
頑張っていきます。