涼風の候
僕は、東雲悠希。
職業は恥ずかしながら学生兼ニートだ。
「今日は何のキャラを攻略しようかな。」
と、今絶賛攻略中のエロゲをするため、パソコンに電源をいれたら下のリビングから
「お兄ちゃん、朝だよ~。起きて~」
いま、リビングから聞こえた声は僕の3次元妹の東雲麻里。
中学2年生で文武両道才色兼備で文句のつけようがない僕とは正反対の妹だ。
ただ1つ極度のブラコンの性格を除けばの話だが。
「いま、手が離せないから後で食う」
「お兄ちゃんなんか大っ嫌い!ばかっ!」
これもいつもの会話なので大して気にしない。
「もう学校いくから、行ってきま~す。」
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「ほんとお兄ちゃんのバカなんだから。」
そう言いながら放課後に飼育委員の仕事をこなしていると同じ委員会の友達の東田真央から
「じゃあ、ほかの人と付き合っちゃえばいいのに」
そんなことを言われて麻里は
「ダメだよ!お兄ちゃんのお嫁さんになりたいもん」
頬を赤らめながらそんなことを言う麻里に真央は
「本当に大好きなんだね」
「うん!だいすきだよ!」
そんなことを話しながら仕事を終えて帰宅しようとしていたら
「なあ、東雲」
「ひゃいっ!?」
唐突に話しかけられびっくりして声が裏返ってしまった。
「東雲もかわいい声出すんだな。」
笑いながらそんなことを言われ照れていた麻里は
「うるさいよぉ。なんの用?」
涙ながらにそう答えて本題に入ろうとする
「東雲のことが好きだ。付き合ってほしい。」
「え?」
慣れっこな事なのについついびっくりしてしまった。
「ごめんなさい。」
「そうか、唐突に告白してごめんな。」
そう言って教室から出て行った。
「よし、帰ろうか。」
そうして、夕暮れの光が差していた教室からでた。
「お兄ちゃん♪お兄ちゃん♪」
そう言いながら家に着き
「ただいま~お兄ちゃん!」
そういってお兄ちゃんの部屋に飛び込んだ。
そうしたら、自分の知らない女性が。しかも同じぐらいの年齢の娘がいた。
「お兄ちゃん...どういうこと...?」
そう言いながら涙ぐんだ目でお兄ちゃんをにらみつけた。
「この娘は...」
言いかけたら麻里は部屋を飛び出して行ってしまった。
「お兄ちゃん、ロリコンだったんだ。」
ショックを受けて部屋にとじこもっている麻里の所に悠希が来て
「違うんだよ。麻里。話を聞いてくれ。」
「嫌だ。顔も見たくないし。話したくもないよ!」
「この娘は、俺の...いや、俺たちの妹なんだ。」
「はぁ~?」
麻里が出てきて驚いた眼で
「いもうと?え...どういうこと!?」
初投稿でしたが気持ちよくかけました。
小説っていいな。
次の話で大きな変化が!
次回は2月上旬に上げるつもりです。
そのときまでしばしの別れです。