八話 ~なんやかんやあって......~
............い、言うことは無いぞ。おかしな点があっても、感想で書いてくれなきゃ嫌だかんね!!しかも深夜に書いてたから、テンションがおかしい!!
......前書きから意味が分かりませんが、どうぞ♪
「ふむ。つまりハルは、そのブラコンの妹達を何とかしたい......と?」
「うん、そうなんだよ。私はもうハル君から言われて受けているけど、冬美さんどうするの?」
「ふっ。無論、ハルに協力するに決まっているだろう。何せ私達は、『親友』と言う名の固い絆で結ばれているのだからな!」
「ふ、冬美......」
ううっ。これほどまでに、これほどまでに冬美が親友で良かったと思った日は無いよ......!
正直な話、冬美に妹達の事を説明しても、『一人でなんとかするがいい軟弱者!』とか言われそうで心配だったんだよね。だけど、そんな僕の心配は無用だったらしい。持つべきものは友、ってね。
......だけど冬美、なんか『結ばれている』の所だけやけに強調してなかった......?いや、でも、むぅ......まぁ、いっか。
ちょっと考えたが、やはり気にしない事にして、僕は広げてあった自分の弁当を食べ始めることにした。見れば沙奈も冬美も、零次も自分の弁当を食べ始めている。
―――今現在の時刻は昼過ぎ。つまりは、僕達は昼食を取っているのだ。場所は、人気のない屋上(一年前から使っている、僕等の溜まり場のような場所だ)。
あれから入学式もあったが、何事もなく普通に終わった。今妹達は、これからの学校生活の説明を受けている頃だろう。新入生はそれが終われば、帰っていいことになっている。僕達はあと一限授業があるから、必然的に新入生達の方が早く帰る。帰ってない新入生の生徒は、先生に注意をされるらしい。
つまりは、妹達にまた校門で待ち伏せされるという可能性が無い、と言うことだ。
「にしても春斗。お前、妹達に一体何したんだ?」
「―――へ?」
そうやって入学式に感謝していると、突然零次が僕にそんな話を持ちかけてきた。
何をしたんだって?いや、別に何もしてないんだけど......?
「突然どうしたのさ零次、そんなことを聞いたりして。頭でもおかしくなったのかい?」
「まさかお前に頭の心配をされる日が来るとはな......俺も、落ちぶれたもんだ」
「おいてめぇそれはどういう意味だ」
あれだよね?コイツ僕をバカにしてるんだよね?喧嘩売ってるんだよね!?だったら買ってやるから表出ろやゴラァ!!
「落ち着けハルよ。私としても、何故ハルの妹達がハルの事を好きになったのかを知りたい」
「む、むぅ......」
まぁ、冬美がそう言うなら、今回は手を引こう。命拾いしたな、零次。
......と言っても、何故妹達が僕の事を好きになったのか、ねぇ......。
「いや、僕自身が教えてほしいんだけど?」
「チッ、役に立たねぇ......」
「オイこら零次、やっぱ喧嘩売ってるんだな?そうなんだな?」
「落ち着けよ、ゴミ並に役に立たねぇバカが」
「よっしゃ表出ろやテメェェェェッ!!」
「落ち着いてよハル君。よく見て、ここが既に表だよ?」
「......」
い、いや、分かってたよ?屋上だから、ここが外だっていうのは分かってたよ?ホントだよ?あ、アハハハハ......。
と言うか、僕が被害者なのに何で三人から『落ち着け』って宥められてるの?え、まるで僕が悪い子みたいな感じなんだけど......?
「おい春斗、そんなに泣くなよ。俺が悪かったって。だから泣きやめよ」
「す、すまないハル。私が悪かった。だから、泣くのは......な?」
「ハル君、ごめんね。悪ふざけが過ぎちゃったよ......だ、だから泣きやもうね?」
「やめて!?もうこれ以上僕を宥めないで!!まるで僕が駄々をこねてる子供みたいじゃないか!!」
ちくしょう!三人の集中攻撃なんて、卑怯だよ!!
う、うぅ......。って沙奈?冬美?『あぁ、ハル君をこうやって虐めるのって、なんかゾクゾクしちゃう......』『むぅ。は、ハルの泣いてる姿を見ると、心にグッと来るものがあるな......いかん、破壊力が高い』とか言ってる風に聞こえるんだけど、気のせいだよね?そうだよね!?そうだと言って!!僕の幼なじみと親友がそんな性癖を持ってるって分っちゃったら、僕はどうすればいいのさ!?
「......よく考えたら、春斗の妹達は全員S。沙奈ちゃんも冬美ちゃんもS。そして俺もS......よかったな春斗!SSSだぞ!?ゲームのスコアなら最高の位だ!!」
「ゲームのスコアならね!?現実だと嬉しくともなんともないよちくしょう!!」
ここでまさかの追い討ち!?僕のライフはもうゼロに等しいよ!?っと言うか、マジで嬉しくないからね!?
「またまた、嬉しいくせに〜。素直じゃないなぁお前は」
「もうお前マジで死んじまえ!!お前らなんか知らない!!」
うわーん、と情けない声を出しながらも屋上の扉を開け、階段を疾走する僕。
『あぁ、やっぱりハル君のあの表情、ゾクゾクしちゃう......!』
『あの涙目での上目遣いは、意識が飛びそうになってしまった......』
扉を開ける前に聞こえたこの呟きは、気のせいだとしておきたい。絶対にだ。(因みにこの後、ちゃんと仲直りはしました。ご迷惑おかけして、誠にすいません!テヘッ)
●○●○●○●○●○
「あぁ、今日は本気で疲れたよ......」
そんなことを呟きながら、僕はいつもの帰宅路を一人で歩いていた。
いつもは隣に居る沙奈が、『私と冬美さんは、ハル君の妹達対策をするから、ハル君は先に帰ってていいよ?』と言ってきたので、今日は僕一人で帰っているのだ。
「持つべき者は友と幼なじみ、っと。ただいま〜」
そんなこんなで、自宅に到着。家の鍵穴に鍵を差し込んで回し、扉を開ける。因みにただいまと言ってみたのは、ただのノリだ。その言葉に返す人なんか、勿論居ない。
「......ん?」
しかしここで、僕は何かしらの違和感を感じた。例えるならばそう......いつもの玄関じゃ、ない。と言った感じ、かな......?
「......気のせいか?」
むぅ......気にはなるが、今は風呂に入りたいし、今調べなくても良いだろう。そう結論を出し、僕は風呂場の脱衣所の扉前に立った。
ゆったりとした動作で扉のノブに手をかけ、そのまま扉を引く。......するとそこに、
「あ〜あ。とっとと風呂入って、違和感の原因でも探しますか......ね............え?」
「......え?」
―――何故か、風呂場の脱衣所に三春が居た。
「......」
「......」
僕と三春の間に、沈黙の間が訪れる。と言うより、二人とも固まっているのである。
......大事な事だから、もう一度言おう。
何故か僕の妹の一人である三春が、僕の家の脱衣所に居るのだ。
―――バスタオル一枚を体に巻き付けた状態で。
.............。
あ、あれだね。バスタオルって、体に張り付いてるとエロいね。しかも相手は、妹達の中で一番発育が良い三春だ。バスタオルが張り付いてることによって強調されてる双丘は、物凄く目の毒だ。なんか、興奮する......ってそうじゃなくて!......何故ここにコイツが?
あ〜るぇ〜?ここって、確かに僕ん家だよね?間違いないよね?立札もちゃんと『桐ヶ谷』って書かれてたし―――あ、三春も桐ヶ谷じゃん......いやだからそうじゃなくて。あぁダメだ、思考が纏まらない。だったらもう、三春に直接聞こう。
「何でここに、三春が......?」
「―――へ?あ、あれ。え?いや、でも............って、―――ッ!?」
あ、三春のやつ、バスタオル一枚だってことを忘れてたのか。自分の体を見て、顔を真っ赤にするなんてな。アッハッハ。......ハ、ハハ......え、えっとぉ、三春、さん?どうして、こっちに凄いスピードで近づいてくるのかな?う、うわぁ怖いなぁ。迫力満点だよ、3Dなのかな?だったら、今すぐその技術を提供してきた方がい―――
「死んどけバカ兄貴ィィィィィィッ!!」
「ぐべらっしゃぁぁぁぁぁっ!!」
なんて現実逃避をしていた僕だったが、三春の一撃によって現実に戻ってくる。
......さて、ここで考えて欲しい事がある。
前に一度説明した通り、三春は兄妹の中で一番運動神経が良い。ほら、前にも説明したじゃんか?三春のパンチやキックはヤバイ、ってさ。ある日気になって『鉄を折ることって出来る?』と聞いて、『ああ。割り箸ばしを折るより簡単なことだよ』なんて答えが返ってきたとも言ったじゃんか?
......つまり、僕が何を言いたいかと言うとだね。
―――そんな鉄を簡単に折ることの出来るやつのパンチを顔面に喰らったら、一体喰らったやつはどうなるのか?って事なんだよね。
答えは簡単。
「ぐ、ぐふぅっ......!」
気を失うってことさ。
そうして僕は、意識を闇の中へと手放した......。
............い、言うことは無いぞ。(大事なことだから、二回言いました)
感想とか気軽に書いてくれないと、嫌だかんね!!(因みに言うと、誤字脱字とかも指摘してくれると嬉しい)
あれですね。深夜に小説とか書いていると、色々おかしくなっちゃうもんなんですね......改めて知りましたよ。
まぁ、次回からは本気でちゃんとしようと思ってます。なので、次回も見てくれると嬉しいですね!(苦し紛れの言い訳ッスね、ごめんなさい)
(お、お気に入りしてくれてもいいんだよ〜......?チラッ、チラッ)