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一話~ブラコンの妹達について~

はい。ブラコン係の恋愛小説を投稿したクロムです!


ふつつか者ですがヨロシクです!

まだまだ未熟ゆえ、誤字脱字がありましたらぜひともコメントをお願いします!


では、どうぞ♪



『ブラコン』というのを知っているだろうか?






正式名称『ブラザーコンプレックス』。

意味としては、妹が兄のことを好き......ということをそういうらしい。

Like(ライク)の好きじゃないよ?

LOVE(ラブ)の好きってことなんだよ?OK?


まあつまり、『兄LOVE』ってことかな。

兄を兄妹として好きではなく、異性として好きだということだ。

......とまあ、何故僕がこんな話をするのかというとだね。

今年で高校二年になる僕、『桐ヶ(きりがや) 春斗(はると)』には、三人の妹がいる。



世間では案外珍しい三つ子の妹だ。双子が居る家庭は結構あるだろうが、三つ子はそう居ないだろう。

しかも年は僕の一つ下。(もちろん三つ子なので全員一つ下)


これはそんな妹達についてだった。




そんで今、僕は自宅の自分の部屋にて頭を悩ませている最中なんですよ。

―――理由は至って簡単。今日が妹達の入学式だからだ。


さっきもいった通り、妹達は僕の一つ年下。

つまり妹達は、今年で高校生になるわけなのだが......。


え?何でこのぐらいで頭を悩ませるのかって?

むしろ喜ぶところだろ!だって?

......そりゃあ妹達の晴れ舞台だからねぇ。

僕だって喜んでるよ?

むしろ喜びたいよ?














―――妹達が僕と同じ高校じゃなかったらの話だけどね!












......そう。妹達が今年入学する高校は僕が通ってる高校、『(きりが)(おか)学園高校』なのだ。


言っちゃ悪いと思うが、霧ヶ丘はバカでも行けるような高校だ。

あの妹達は、僕よりもはるかに頭が良い。(まあその中の一人はずば抜けて頭が良いのだが......)


そんな秀才揃いの妹達がこのバカでも行けるような高校を選んだ理由が分かるかい?

普通の人は分からないだろう。それほどあの妹達がこの高校を選んだ理由はおかしいのだ......。


え?理由を教えてほしい?

答えは至ってシンプルさ。











―――僕が居るからさ!





......どうだい、おかしいだろ?シンプルすぎるだろ?

もう気づいてる人も居るかも知れないが。何を隠そう!


―――妹達は重度のブラコンなんだよ!


しかも三人揃ってだよ!?おかしいでしょっ!?

僕は何もフラグ立ててないよ?本当だよ!?


......いや、別に妹達が嫌いって訳じゃあないんだよ。

そりゃ妹は大事だからね、もちろん好きだよ?

でもそれは『兄として』って意味であって、『異性として』っていうのはちょっと無理があるんだよね。


僕だってそこまでバカじゃない。

妹の一人に僕はこう言ったんだ。


『近親者同士での結婚は障害しか生まないんだよ?』って。


僕は至極真っ当な正論を言ったはずなんだ。何も間違っちゃいない。

それなのにだよ?そう言った時のその妹の言葉がこれだよ?


『愛で何とかするから、心配しないで♪』だよ?


これはもう重度のブラコン患者だと理解した僕は、両親に無理を言ってまで一人暮らしを始めたんだ。(親からの仕送りを貰って生活している)


それからの高校生活、それはもう充実していたんだ。大切な友人だって出来たし、『幼なじみ』との気楽な話し合いも妹達に邪魔されず出来た。

まさに僕の望んだ日常を難なく過ごせたんだ。


―――そしてあっという間に一年が過ぎた。


その時の僕は全く考えちゃいなかったんだ。

あの妹達がこのままで終わる筈がない......と。


妹達は僕を驚かせようと考えていたらしく、僕には教えなかったが、つい先日母さんからの電話で......。


『なんかあの子達、あんたと一緒の高校に通うらしいわよ?』


と情報が入ってきた。

その日は1日中憂鬱だったもんだなぁ......何故この事を予想してなかったんだろうね、僕って......。

この一年間であの妹達も変わったと、淡い希望を抱いていたのが原因だと思うけど......。


―――そして今、妹達の対応をどうしようかと頭を悩ませ中ってわけですよ、はい。


このままじゃいけないなと思い、時間はあとどれぐらいあるかを確認するため、チラリと自分の部屋の壁に設置してある時計に目を向ける。


時刻は午前7時ちょっと過ぎといったところだろう。

入学式(僕にとっては始業式だが)は午前8時半ごろだ。


「まだ時間はあるか......」


そう呟き、妹達の対応をまた考えようとした瞬間だった。



チャーチャーチャーチャッチャッチャーチャッチャッチャッー♪



狙い済ましたかのようなタイミングでダースベ◯ダーの着信音が、僕のポッケに入れてある携帯から鳴り響く。

その音を聞いた途端に、僕は心拍数が羽上がるのを感じた。


この曲に着信設定しているのは世界で三人しかいない......。

僕は恐る恐るといった動作で、ポッケで鳴っている携帯を取り出す。


携帯の画面にはこう書かれていた。



『桐ヶ谷 千棘(ちとげ)』......と。



間違いなくこの着信音に設定してある三人の一人。


僕の三人の妹の一人だった......。







次回は妹達が全員出てくると思いますので、気長にお待ち下さいね!


ではまた次回で会いましょう!(あとがきとか少なくてすんません!

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