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星を追う者 ~話が長い。三行で~  作者: 鴉野 兄貴
ピーターに捨てられた

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ナンパされた

「妖精の乙女よ。あなたは美しい」……よくわからないが仲間になってくれ。といわれた。

どうするとピーターに問うと、断れといわれた。断っても彼らはついてくる。困ったものだ。

……。

 ……。(「二行で済んじゃったじゃないか」By 作者)


 人間達が『サカバ』と呼ぶ施設で一息をつく私たち。

私は木の上でピーターを抱きしめて寝たいのだが、ピーターが嫌がるのだ。

曰く、「街にいる間は家の屋根の下で過ごさなければならない」らしい。


 「なんだ? あの大斧? 」「なんだ? あの変なエルフ? 」

「……目立つのはよくないって言わなかったか? 」「……諦める」

そういって蜂蜜酒を飲むピーター。「お姉ちゃんの所為で、4回も振られたんだけど」

よくわからないが、反省している。「うん。頼むからじゃましないでね」

どうすれば邪魔になるのか、時々わからないのが悩みだ。


 遠巻きに見ている人間達の中から、一人の男が私に近づいてきた。

「美しい。君は美しい。俺の恋人になってくれ」彼はそういった。

「俺の名はルース。俺の嫁になってくれ。妖精の乙女」何故か手を伸ばしてくる。


 「……握手しちゃダメ」

握手というのは、人間がよくする呪術らしい。しかし、私の関心は別のところにあった。


 コイビト? とは。なんだろうか?


 「……ピーター。コイ人というものはなんだ? フナに変形する獣人ライカンスロープか? 」

「そんなの見たことないよ……」ピーターも時々「ため息」をする。



 「常に共にあり、夜を共にするものだ」

ふむ。つまり仲間になれということか。しかし。

「夜なら、いつもピーターと一緒にいるぞ」「……」

「でーぬお姉ちゃん。ごかいを受ける表現は控えてください」「むぅ」

また叱られてしまった。


 顔をさまざまな色にしたり、

顔の形を老木のようにぐにぐに変える男に辟易していると、

ピーターもまた半眼で私の顔を見ている。


 「どうした? ピーター。目に埃が入ったか? 目が細いぞ」「あのねぇ」

ピーターは彼に「でぃーぬおねえちゃんは子供だから、そういうことはわからないよ」と告げ、

私の手を引っ張った。「いこ」……従うことにする。


 「コイビトは仲間なのだな。私は学習したぞ」「違う」

「私はピーターのコイビトなのだな」「絶対違うからっ?! 人前で言わないでねっ?! 」

「……私たちは仲間ではないのか?! 」「でも恋人じゃないよ。お姉ちゃん。説明難しいけど」


むう。


 「人前でなければよいのだな」

「……少なくとも、ぼくがグラスランナーの女の子と話しているときだけは辞めてね」

私はピーターの手を握り返し、歩を進めた。


後ろから、「ルース」と名乗った人間たちがおいかけてきたが、何の用か判らなかった。

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