第五話 逆戻る
そして数年後には、ゼン達は幼馴染と呼べるほどに親しい関係を築いた、ある日ゼン達が中学三年になり、ゼンが復讐の事を忘れ始めた、そんなある日の昼休み
ゼン「麗奈姉、どうしたの? 朝からずっと顔が疲れてるよ」
麗奈「...実は、またラブレターをいただいてしまったんですの」
ゼン「また?、今週で何通目なの?」
麗奈「これで十通目ですわ...」
凛「ゼン、麗奈、何の話してるの?」
ゼン「凛姉、麗奈姉がまたラブレターを貰ったて」
凛「麗奈は相変わらず、モテモテねそれも振るんでしょう?」
麗奈「そうですわ、好きでもない殿方に告白されても嬉しく無いですわ」
凛「麗奈って好きな人...いるの?」
麗奈「いないですわ」
リリス「3人とも何してるの?」
唯「うん...何してるの?」
凛「麗奈がまた告白されるって」
唯「麗奈...大変だね、でもきっぱり断るところ、すごいと思う」
リリス「誰からなの?」
麗奈「良い噂をお聞きしない、葛木さんですわ、断ったら何かされそうで怖いですわ」
ゼン「僕、隠れて見てようか?」
麗奈「嬉しいですが...ゼンさん」
麗奈「先生に放課後に職員室に入らっしゃるように、言われてたんじゃないですか?」
ゼン「そうだった...」
龍「何してんだ5人で?」
ゼン「あっ龍、実は」
龍に話していたことを話した
龍「葛木はたしかに良い噂は聞かねえな」
龍「俺は無理だな、隠れてもバレるし」
リリス「私見てるよ」
麗奈「リリスさん、ありがとうございますわ」
麗奈「そろそろチャイムがなりそうですわ」
麗奈はスマホを見て言った
麗奈「教室に戻らないとですわ」
ゼン「確かに、もどろ」
放課後の校舎裏
麗奈「貴方が葛山 葛木さんですの?」
葛木「そうだ」
金髪のチャラい男がいた
葛木「早速だが、俺の女になれ」
麗奈「無理ですわ」
葛木「なんでだ?」
麗奈「好きではありませんの」
葛木「好きになるのは、付き合ってからでも良いだろ?」
葛木少しイラつきながら言ったは
葛木「イケメンで、葛山百貨店の御曹司であるこの俺にふさわしい女は...お前しかいないんだよ」
葛木「もう一度言おう、俺の女になれ」
麗奈「嫌ですわ」
葛木「なら...無理やり俺の女になるように調教してやるよ!」
葛木は隠し持っていた魔道具を投げ捨てると睡眠ガスを放出した
葛木「風操作・防毒面」
葛木は風を生み出し、顔の周囲に集め風のガスマスクを作り上げた
麗奈「なんですの、このガ......ス...わ」
麗奈は睡眠ガスによって倒れた
リリス「麗奈を助けないと」
リリスが麗奈を助けるため、隠れてていた場所から出ようとした時
葛木「きずいてないと思ったか、風操作【風道】」
葛城は風を生み出し、周囲のガスを一点に集め、リリスの口元までに風の道を作り上げることを僅か1
0秒で行った
リリス「何これ・・・眠気が」
リリスも倒れた
葛木「おい、来い」
手下A「葛木さん、また無理やり自分の女にするんですか?」
手下B「飽きたら、また捨てるんでしょ?」
葛木「うるせえな...」
手下A・B「すみません」
葛城の怒気の含んだ声に手下二人は尻ごんだ
葛木「さっさとあの女を運べ」
手下A・B「へい」
葛木「魔道具・空間扉」
葛木と手下A・Bは麗奈とリリスを空間扉へ運ばせた
そのころゼンは先生からの話が終わっていた
ゼン「選んだ学園は落ちるから、変えた方が良いか......」
龍「ゼン!」
ゼン「何、龍?」
龍が走ってきた
龍「麗奈とリリスが居なくなった、たぶん葛木の野郎だ」
ゼン「えっ......」
この時ゼンの頭の中は真っ白になった
龍「凛は学校周辺を探してる、唯はほかの奴らに聞いてる」
龍「俺も周辺を探すから、ゼンは唯とほかの奴らに聞き込みをしてくれ」
ゼン「わかった」
龍は走って行った
ゼン「麗奈姉、リリス姉、絶対に助ける!」
ゼン手当たり次第に人に葛木がよくいる場所を聞きまわり、近所の廃工場によくいると聞きつけ龍たち
にスマホで知らせ向かった
その頃廃工場で
麗奈「っん...ここは...どこ...ですの?」
麗奈は眼を覚まし周りを見ると、ベッドの上に居ることに気付き、ピンクの光に照らされている部屋に
居た
麗奈「それに、手足が拘束されていますわ」
麗奈は手足を拘束されていることに気が付いた
麗奈「能力を使え...ばこんな手錠すぐに壊せますわ」
麗奈「能力が...発動しないですわ!」
麗奈は能力を使うことができなかった
葛木「起きたか、言っとくけどその手錠は魔力の働きを抑える」
葛木「でも安心しろ、この媚薬入り注射器を刺して少し...したら外してやるよ」
注射器を出し、舌なめずりしながら言った
麗奈「ひっ...やめて...くださいわ」
注射器をもって、少しずつ近づいてくる来る葛木に麗奈は恐怖し、おびえた顔していた
葛木「やっぱり、女のおびえた顔が快楽に堕ちる行く顔を想像するのは...良いな」
麗奈を葛木の言葉にさらに恐怖した
手下A「葛木さん、お楽しみのところ失礼しますが...一緒に連れてきた女はどうすれば?」
葛木「お前らで好きにしろ」
手下A「そうですか...ありがとうございます」
手下Aは下衆な表情をしながら下がって行った
葛木「じゃあ、始めようか」
葛木は、麗奈に覆い被さろうと葛木の目前に麗奈の胸がある場所で止まり、麗奈の手首に注射器を近づけた時
麗奈「嫌っー!、やめてくださいわ」
葛木は麗奈に腹を蹴られ、ベッドから落ちた
葛木「このアマ!」
葛城が麗奈を抑えるため、覆い被さり、胸を鷲掴みした時、その時工場の扉を勢いよく開く音が廃工場に響く
ゼン「ここか!」
葛木「なんだこの音」
葛木はベッドから降り、麗奈を拘束していた部屋から出て、音の正体を聞いた
葛木「てめぇ、よく麗奈≪このアマ≫と居る奴か!」
葛木は後ろの麗奈を指でさしながら、言った
ゼン「麗奈の事をこのアマっていってんじゃねーよ!、空間壁 突」
ゼンは能力で空間を固め、壁を作り出し葛木に向かって空間壁を放った
手下A「岩石操作【岩壁】!」
手下Aは即座に床に触れ、地中に魔力を流れ込んだ瞬間、地響きが鳴り床が裂け、高さ1Mの岩壁が隆
起し、ゼンの攻撃が衝突し、いとも簡単に粉砕され、し
ゼン「うそ...だろ...(魔力の九割を使ったのに)」
ゼン「(もう魔力は100しか...残ってないから...攻撃も防御も...できない...)」
ゼンは渾身の一撃をいとも簡単に防がれ、もう何もできない自分に絶望した
手下A・B「了解」
手下A「岩石操作【石弾」」
手下Aは周囲に無数の石弾を生み出した
手下B「能力発動【強度強化】」
手下Bはすべての石弾の強度をすべて強化した
手下A「全弾...発射!」
葛木「風操作【加速風】」
葛城は石弾をすべて、生み出した風で飛ぶ速度を上げた
ゼン「あっ...死ぬ?」
ゼンは右腕、左太もも、腹を貫かれ工場の壁まで吹き飛んだ
麗奈「ゼンさん!」
それを見た麗奈は涙を流した
ゼン「あっ、この......ままだと...死ぬ!」
ゼン「死に...たく...ない!」
ゼンは吐血しながら言った
葛木「このまま、放置すれば...死ぬな」
葛木「邪魔者は、居なくあったし、始めるか」
その時頭の中に声が響いた
⁇?「このままで良いのか?...ゼン」
ゼン「ゼ...ロ」
声の持ち主はもう一人のゼンである、ゼロだった
ゼロ「このまま、また失うのか...何もできずに失うのか?」
ゼン「や......だ!」
ゼロ「大切な人達を好き放題にさせていいのか?」
ゼン「だめ......だ」
ゼン「守るためなら...過去の化け物と言われた...頃に逆戻ると...してもか」
ゼン「守り......たい、化け物に逆戻っ......てでも!」
ゼロ「最弱で居るのは終わりだ、さあ目覚めの時だ」
ゼロ「さぁ...こう叫べ!」
ゼンは瞬時に眼を開け、目の前に現れた大剣を天に向けて、こう叫んだ
ゼン・ゼロ「魂喰剣、【還せ】!」
ゼンがそう叫ぶと、魂喰剣は光り輝き、砕け散り、破片はゼンの体に入っていた、
瞳は赤く染まり、傷は再生し、体から灰色のオーラを発していた
ゼン「なんだ、このあふれ出す力は、でもこの力なら勝てる」
手下B「なんだよ、この魔力量、やられる前に殺す」
手下B「能力発動【脚力強化】」
手下B「能力発動【腕力強化】」
手下Bは突然、膨大の魔力をゼンから感知すると、素早く脚力を強化して距離を詰め、強化を解除し続
けて腕力を強化し、先手を取るべく一気に近づくが
ゼンは呟いた
ゼン「影操作【影剣】」
ゼンは影を生み出し、手のひらに凝縮させ、片手剣を作り出すことを瞬時に行った
ゼン「影操作【影斬り・乱】」
手下B「ぐはっ」
ゼンは影剣を作り出すと瞬時背後を向き、手下Bに無数の影の斬撃で反撃をし、手下Bは気を失った
手下A「岩石操作・石弾」
ゼン「見えてるぞ、空間操作・【空間壁】!」
能力で瞬時に空間壁を作り出し、石弾を防いだ
手下A「なんでだ...完全な死角からの攻撃だったぞ!」
ゼンはまるで周囲の空間も見えてるかのような反応をした
ゼン「(原理はわからないけど、視界外の光景もわかる、これなら勝てる)」
ゼン「影操作【影斬波】!」
ゼンは影剣の影を増幅させ、、影の刃を放ち、手下Aに直撃し壁に叩きつけ、意識を奪った
ゼン「次は葛木、てめえだ!」
ゼンは葛木を見ながら言った
葛木「戦うわけねだろ、麗奈を連れ出して逃げればこっちの勝ちだ!」
葛木が麗奈を連れて逃げ様とした時
ゼン「逃がすわけねえだろ、影操作【影移動】!」
葛木「がはっ!」
ゼンは生み出した影を全身に纏わせ、自身の影に潜り込み、麗奈と葛木の間の影に移動し、葛木の腹に
一発蹴りを入れた
麗奈は助けられ、顔を赤らめた
麗奈「ゼン...さん、ありがとうごいますわ」
ゼン「麗奈姉、まってて、あいつは俺が倒す!」
葛木「俺をぶっ飛ばしぐらいで...調子に乗るなよ!」
葛木「ランクの事を知らされていない、最低ランクのゴミがー!」
葛木「風操作【風刃・乱】!!」
リリスは助けられ、顔を赤らめた
ゼン「リリス姉、まってて...あいつは俺がぶっ飛ばす!」
ゼン「影操作【影斬波!」
ゼンは影剣の影を増幅させ、影の刃を葛木に放った
葛木「【風壁】!」
葛木が風を生み出し、作り出した風の壁によってゼンの攻撃は防御されてしまった
葛木「ちっ...最低ランクのゴミに...アレを使っちまったか」
葛木は静かに呟いた
影斬波を風壁は何事もなく防いだ
葛木「やっぱりな、最低ランクが急に強くなっても、防御系の技を使えば!」
葛木「攻撃はできねえんだよ、最低ランクのゴミがー!」
ゼン「無理か...ならこれなら」
ゼン「影操作【影交斬波】 一撃目!」
ゼンは影剣の影を増幅させ、影の刃葛木に向かって放った
葛木「なんだよ...その遅い攻撃は?、壊してやるよ 風操作【風刃】」
ゼン「いまだ、二撃目!」
再び、影剣の影を増幅させ、影の刃を放った
葛木「くそ...が......俺が...あんな.........最低ランクの............ゴミ...に!」
遅れて放たれたもう一撃が、最初の斬撃に重なる、その瞬間、威力と速度が一気に跳ね上がり、風刃と風
壁を破壊し、葛木に直撃したことによって、葛木は膝から崩れ落ち、、気を意識を失った
ゼン「ハァ...ハァ...二人の拘束を壊さないと」
ゼン「影操作・影斬り!」
ゼンは麗奈とリリスの拘束を影斬りを使い、一人ずつ壊した
麗奈「ゼンさんありがとうございますわ」
リリス「ゼン、あががとう」
ゼン「お礼はいいよ」
麗奈「ゼンさん、瞳の色がいつもとちがいますわ?」
ゼン「そうなの...」
そのとき、ゼンの瞳孔は十字架の形に変化し、全身には激痛が走りゼンは気を失った
麗奈「ゼンさん!」
リリス「ゼン!」
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