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混血少年が最弱から最強に逆戻る!  作者: 氷月
第一章 出会い編
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第三話 悲劇②

ゼン「これからどうしよう...」


 ゼンは検査結果に問題がなかったため退院した


吉秋「ゼン君ーここだよ!」


 吉秋が車を停めこちらに向かって手を振っていた


ゼン「(本当...だったんだ)」


 ゼンは驚いていた


吉秋「その表情...さては信じて無かったな?」


ゼン「は...い」


吉秋「正直だな、とりあえず車に乗れ」


ゼン「はい」


 ゼンと吉秋は車に乗り込み、ドアの閉まる音が響いた


吉秋「お前が倒れてた山に向かうぞ?」


ゼン「えっ?...」


 ゼンは驚いた


吉秋「両親の生死の確認したくないのか?それと残っていれば私物を取りに行く...」


吉秋「だが、無残な現場を見たくなければ、俺が一人で確認するが?...」


 吉秋は声のトーンを少し、下げて言った


ゼン「行く!...」


吉秋「決断はえな、なら行くぞ...」


 エンジンがかかる音


 吉秋は車のエンジンをかけた


 長いドライブの末、二時間後


新月村がある山の麓に着いた


吉秋「ゼン君着いたよ、あとは歩いて行くぞ」


ゼン「はい」


 車の扉を


 ゼンと吉秋は車から降りた


 歩き続けること三十分後、ゼンと吉秋は新月村の入り口に着く


 村の家々は半壊し、無人の村では不気味にもカラスの鳴き声が響く


吉秋「ここがゼン君が居た村...」


ゼン「そうです」


 ゼンと吉秋は村の中心まで歩いた


ゼン「え......」


吉秋「は......」


 ゼンと吉秋が目にしたのは、山のように積まれた灰だった


ゼン「なん...で」


 ゼンが灰に近づいた時、仕掛けられていた魔導具により灰は全てが燃え尽きた


ゼン「うわあぁぁぁぁぁぁぁあ......!」


 ゼンは膝から崩れ落ち悲鳴を上げた、吉秋は絶句し、ゼンにかける言葉が口から出なった


 その時


???「なにがあったの...これ!?」


 少女の驚く声が村に響く


ゼン「だ...れ...」


 声がした方を見たゼンは驚いた


ゼン「リリス姉...な...の?」


そこには紫髪のツインテールの悪魔の少女がいた


リリス「もしかして...ゼンなの?」


ゼン「う...ん」


リリス「これ何があったの?」


 ゼンはリリスに起きた出来事を話した


 リリスは聞いた後何も言わずにゼンを抱きしめた


 ゼンは温もりに安心をし泣き出し、しばらくして泣き止んだ


リリス「ゼン、泣き止んだ?」


ゼン「うん」


吉秋「泣き止んだのか、ゼン」


 少し、離れて座ってこっちを見守っていた吉秋は近づき言った


ゼン「はい」


吉秋「その子リリス姉って言ってたけど誰なんだい?、ゼン君」


ゼン「従姉です」


リリス「ゼン、この人は誰なの?」


 ゼンはリリスにここに戻るまでの出来事を話した


リリス「ゼンを助けていただきありがとうございます」


 リリスはお礼を言いながらお辞儀をした


吉秋「俺にお礼なんて良いよ、その言葉は娘に会って言ってくれ」


吉秋「そういえば、リリスちゃんはなんでここに来たんだい?」


リリス「実は...両親に出来損の子は要らないと言われここに捨てられました...」


 リリスは少しの間、下を見ながら話した


吉秋「そんなクズが居るのかよ」


 吉秋はリリスの両親のことで怒っていた


吉秋「二人とも少しの間ここで待ってくれないか」


リリス「私は良いですけど、ゼンは待てる?」


ゼン「うん」


吉秋「じゃあ、あの木で電話してくるから」


 吉秋は少し、離れた木に向かい誰かに連絡を取った


数分後


 吉秋は戻ってきた


吉秋「良ければ、二人共うちに住まないか?」


リリス・ゼン「え...」


 ゼンとリリスは驚き、お互いの顔を見た


ゼン「その話、本当だったんですか?、あっ...!」


 ゼンは驚いた拍子に思っていたことを言ってしまった


吉秋「やっぱり、信じてなかったか」


ゼン「すみません...」


 ゼンはうつむいてしまった


吉秋「怒ってねえから、うつむくなよ、それにあったことを考えれば仕方ねえよ」


リリス「嬉しいですけど迷惑でわ」


吉秋「妻に聞いたけど、むしろ歓迎だとよ」


  ゼンとリリスは吉秋の発言を聞いてお互いの顔を見てから一言、言った


リリス・ゼン「住みます」


吉秋「じゃあ、ゼン君の服と私物を運ぶぞ、でもリリスちゃんはどうする私服とか今から買いに行くか?」


リリス「大丈夫です、服も私物も一緒に捨てられたので、おそらく送られた所にあるので取ってきます」


ゼン「僕も家から持ってくる」


 ゼンとリリスは急いで荷物を取りに向かった


吉秋「二人とも俺も手伝うから待ってくれ」


 3時間後


吉秋「二人とも着いたぞ」


 白と黒を基調とした二階建てのモダンハウスのガレージに車を停めて言った


リリス・ゼン「はぁい」


 ゼンとリリスは眼を擦りながら返事をした


 吉秋が車を停め、三人は荷物をもって玄関まで歩き吉秋がドアの鍵を開けた


吉秋「ただいま」


リリス・ゼン「お邪魔します」


???「お帰りなさい」


 ピンク髪のロングヘアをした女性が言った


???「もしかして吉秋さんが言ってた、子達?」


吉秋「そうだね」


???「そうなのね、いらっしゃいね」


桜花「私は桜花よ、よろしくね~」


 その時、近づいてきた桜花はゼンとリリスを抱き寄せた


桜花「吉秋さんから事情は聴いたは、ここを自分の家と思って良いのよ、悩みがあれば遠慮なく相談していいのよ」


 ゼンとリリスは驚いた


吉秋「桜花、急にそんなことを言っても、ゼン君とリリスちゃん驚いてるぞ」


吉秋「ちゃんと説明してから言おうぜ」


桜花「そうでしたね~」


 ゼンとリリスは頭に?を浮かばしていた


吉秋「俺と桜花がゼン君とリリスちゃんの未成年後見人になる」


リリス・ゼン「未成年後見人?」


吉秋「簡単に言うと、親代わりをする人」


ゼン「そうなんですか?...」


リリス「そういうのがあるんですね」


吉秋「難しいことは考えることはやめるとして」


吉秋「桜花、お風呂は沸いてるか?」


桜花「もちろん、沸いてますよ~」


吉秋「二人とも、風呂場に案内するからゆっくり入れよ」


 その時インターホンが鳴った


桜花「あら、麗奈も帰ってきましたね」


 桜花が玄関の鍵を開ける音


麗奈「お母様、ただいまですわ」


桜花「麗奈お帰りなさい~」


麗奈「お父様が言ってた方は?来ましたか?」


桜花「来たわよ、お風呂に入れようとしたから、麗奈は後で入るかしら~?」


麗奈「一緒に入りますの、もう一度お風呂をわかすのは、もったいないですわ」


桜花「ゼン君、リリスちゃん、麗奈と一緒に入ってね~」


リリス「わかりました」 

  

ゼン「わかり...ました」


 数十分後


麗奈「気持ちよかったですわね、リリスさん」


リリス「そうね」


麗奈「ゼンさんは気持ちよかったですの?」


ゼン「気持ち...良かった...です」


麗奈「良かったですわ」


吉秋「三人とも上がったか」


 ソファーに座ってパソコンを触っていた吉秋がお風呂から上がった三人に言った


桜花「吉秋さん、三人ともお風呂から上がりましたか~?」


 桜花が台所から吉秋に聞いていた


吉秋「戻ってきたぞ」


桜花「なら四人とも晩御飯にするかので、手を洗って来てね~」


吉秋「なら三人とも行くぞ」


ゼン「はい...」


麗奈「わかりましたわ」


リリス「わかりました」


 四人は洗面所で手を洗い、台所に向かい席に座った


桜花「今夜はカレーよ~」


麗奈「 嬉しいですわ」


吉秋「ゼン君、リリスちゃん、桜花のカレー絶品だからいっぱい食べろよ!」


桜花「吉秋さん絶品は言い過ぎですよ、でもいっぱい食べてね~」


吉秋「そういえば、リリスちゃんとゼン君の名字を聞いてなかったな、なんていうんだ?」


リリス「ルアンです」


ゼン「氷月です」


吉秋「氷月...どっかで聞いたことが、あるような?」


吉秋「気の...せいか?」


 少しの時間が経ち


四人「ごちそうさまでした」


桜花「お粗末さまでした」


吉秋「桜花、いつも料理ありがとな」


麗奈「お母様カレー、美味しかったですわ」


リリス「桜花さんおいしかったです」


ゼン「おいしかったです、桜花さん」


 ゼンは少し、照れくさそうに言った


桜花「口に合ってよかったわ」


桜花「今日はもう夜遅いから歯を磨いてすぐ寝るわよ~」


麗奈「はいですわ」


リリス「私とゼンはどこに寝ればいいんですか」


吉秋「来客用のベッドはあるがシングル一つだけだからな」


吉秋「シングルベッドで今日だけ一緒に寝てくれるか?」


リリス「私は大丈夫ですけど、ゼンは大丈夫?」


ゼン「うん、大丈夫」


吉秋「よかった、明日は買いに行くから」


リリス「迷惑では?」


吉秋「お金なら大丈夫だぞ、こう見えて一応社長だからな」


 吉秋は鞄から取り出した社員証をみせた


桜花「話はここまでにしましょ、歯を磨いてもう寝るわよ~」


吉秋「部屋はあの扉だから」


 各自は歯を磨いて部屋に向かう


吉秋「お休みな、桜花、麗奈、ゼン君、リリスちゃん」



桜花「吉秋さん、麗奈、リリスちゃん、ゼン君、お休みね~」


麗奈「お母様、お父様、リリスさん、ゼンさんお休みですわ」


リリス「吉秋さん、桜花さん、麗奈、お休み」


ゼン「お休み」


リリス「ゼンじゃあ部屋に行くわよ」


ゼン「は~い...」


 ゼンは眠そうに返事をした


 三人はそれぞれの部屋に向かい、リリスとゼンは来客用の部屋に向かいベッドでリリスがゼンを抱きかかえるように二人はすぐに眠りに落ちた


面白いと思っていただければ。感想をお願いします。誤字脱字や文章の違和感があればXで報告お願いします。

https://x.com/hyougetuzen

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