詩 ようこそ鏡の世界へ
コピーばかりで 実態のない
偽物だらけの世界へようこそ
写し取っただけの
薄っぺらい世界
お気に召すように
あなたの心のようにね
呼ばれたから来たんでしょう
本当じゃないから来れたんでしょう
ここは「嘘」ばかりが集まる世界ですから
ようこそ歓迎したします
偽りばかりのあなたはそう
取り繕ってばかりのきみはそう
私達って仲間でしょう?
同じような同類でしょう?
いるべきところを見つけられたね
あるべき世界にやっと来れたね
「これは優しさ
違和感を抱えて生きていくのは
きっと辛いものでしょう?」
「ストーリー」
鏡の世界に人が消えた。
証拠は何も残らない。
それでも消えた人物は満足だった。
居場所がない世界にいるよりも、そちらの世界の方がずっといいから。