そうだ、美少女プラモを買いに行こう。
そうだ、美少女プラモを買いに行こう。
……初めてのエッセイ最初の言葉がこれでいいのか?
まぁいい(投げやり)。
どうも。書き手の鷹村紅士です。
皆さんはお家時間、充実してましたか?
新型コロナウイルスの猛威で堂々と引きこもり生活ができていたのも今は昔、色々と落ち着いてしまって外に普通に出られるようになり、マスクをつけるのも緩くなりましたね。
まぁ、僕の生活は変わらなかったんですがね!
リモートワークなんぞ出来る職業ではないので会社には通勤していましたし、マスクしていたらコロナにかからず、ワクチンは腕が痛いのと体がダルいくらいで大きな変化もありませんでした。
閑話休題。
なぜ美少女プラモ? ということですが、今話題の日曜夕方五時のロボットアニメを見ていて、SF系の話を思い付いた訳です。
とは言っても主人公とヒロインと主人公機くらいのふわっとしたものだけですが。
そこで主人公はいいとして、主人公機とヒロインのイメージビジュアルといいますか、大体こんな風な外見だという見本にするためです。
それに、ネットでも今、美少女プラモがアツい! と目にしましたからね。
ええ、影響されやすいんです。
スマホ片手にメーカーの公式サイトでビジュアルを見ていくと、主人公機の見本はサクッと決まりました。
が、ヒロインの方が全然決まりません。
美少女プラモ……多すぎません?
候補は複数!
しかしそこまで大量に買い置けるほどスペースもないので厳選しなければなりません。
なのでじっくりと掲載された画像を眺め、お迎えする娘を決めました。
よし!
では次にプラモを売っているお店を検索!
模型屋さん、数減りすぎぃ。
そんなこんなで財布片手に、車で一時間の所にある電気屋さんへ。
家電量販店の中にプラモデルがある光景にほんの少しの違和感を感じつつ、プラモ売り場へ行けば、意外にもいっぱい置いてあって嬉しい誤算。
だがしかし、お目当ての主人公機の見本がない!
嘘だろ!?
ま、まぁいい。本命は美少女プラモだし(震え声)。
隣の通路へ行けば、そこには大勢の美少女たちが僕に微笑んで出迎えてくれました。
数、本当に多いな……。
そんなことを思いつつお目当ての娘を探していたのですが、僕はこの時、大事なことをいくつも見落としていたのです。
普通は最初に気にする部分だと言うのに、失念していました。
最近、暑かったので脳みそが茹っていたのでしょうね(自虐)。
ふと候補に入っていた娘を見かけたので箱を手に取ろうとしたんです。
プラモの箱の側面にある実物の画像を見ようとしたのですが、手に取って感じる違和感! ハイグレードのロボットプラモくらいしか手にしたことのなかった人間には信じられに程の──、
厚! 箱ぶ厚っ!?
そう、僕は美少女プラモの箱のサイズを確認してませんでした。
ロボットプラモだってマスターグレードとかになるとバカでかいじゃないですか?
いやでもこんなに厚い!? どんだけ!?
ハハハ、それだけプレイバリューがあるということじゃないかな(現実逃避)?
そっと棚に箱を戻した時、僕は二度目の衝撃を受けました。
値段!?
箱がデカい。それ即ち、値段も相応に高くなる。
当然でしょう。でかい箱なのに安かったら逆に不安になります。
しかし、
高っ! 値段高っ!!
そう。僕は公式サイトの商品画像ばかり注視していたので、値段を確認していなかったのです!
やっぱり脳みそ茹ってたんですねぇ。
おお、神よ……。
思わず天を仰ぎました。
ⅬEⅮの照明は眩しかった。
ちょいと視線を下げ、棚の一番上の段を見た瞬間、僕の体は硬直しました。
数多くの美少女プラモの中から吟味に吟味を重ね、この娘だ! と決めた、お目当ての娘が微笑みを浮かべていたのです。
箱! さらにデカっ!
先程手にした箱が工具箱ならば、お目当ての娘の箱は──キャリーケース!?
それくらいおおきくみえました。
じっさいはどうなんでしょう?
しょうげきがおおきすぎててにとれませんでした。
おねだんもおたかくて。
はこもおおきくて。
えこばっくにはいりそうにありません。
断念!
世の美少女プラモ購入者はどうしてんだ!?
ネット通販ですね分かります。
気を取り直して他の商品を見ながら店内散策に移行。
せっかく来たんですから。
店内にはモデラ―が使う工具類も普通に置いてありましたが、特に驚きはありませんでしたね。
ひと昔前なら秋葉原だとかそういった専門店にまで行かないと手に入らなかったようなものが普通に、家電量販店で手に入るというのも、時代の流れなんですかね?
そうこうしていたら、ふと見つけました。
先程の商品からすれば圧倒的に安く、ちょっとセンシティブな外見ですが美少女プラモに変わりないパッケージ絵。
まぁ、最初の一個ですから、入門編として安いのを買っておいて損はないよなっ。
そんなこんなで僕はパッケージだけで、俗にいうジャケ買いを敢行。
ついでに安価なタイプのロボットプラモとニッパーを購入。
なんか疲れた……。
そんで帰宅し、さっそく作ろうとしましたがここでさらに衝撃の事実!
買った美少女プラモだと思っていたのは、オプションパーツ。
つまり、胴体と髪の毛と細々としたパーツのみ。
確認しろやぁぁぁっ!
仕方がない。
ネット通販を頼るか!
なんで定価より高いんだよぉっ!
なんで完売してんだよぉっ!
なんで普通に買えないんだぁっ!?
プラモが気軽に買えないなんて……どうしてこうなった?