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大王亀討伐

「あなた達、こちらが空いているのだからこっちへ来なさい」

 ボク達呼びじゃなくなってた。

 おー。と感動していたらリファが、

「遠慮しときます。また喧嘩して資格はく奪とか言われても困りますから」

 と突っかかっていった。


「あなた達がきちんと仕事をしていればそんなことは言いません。ここが空いているのだからこちらに来なさい!」

 もう怒ってるよ。

 他の職員もハラハラした目で成り行きを見守ってる。大丈夫だろうか。


「むぅ!」

 リファが口を尖らせて渋々そのお姉さんの前に立った。

「これが、調査結果です」

 メモをカウンターの上に置く。


「あなたねぇ。たった7日で調査が終わるわけないでしょう!嘘ばかり付いてると本当に資格をはく奪するしかなくなるわよ」

 調査結果を見もしないでそんなことを言うから、リファの眉毛が吊り上がった。


「私たちはきちんと調査しました。そうやって人を疑ってばかりいると誰からも相手にされなくなりますよ!」

「なんですって!ここから領境まで何キロルあると思っているの!200キロルよ!どんなに急いだって馬車でも行くだけで4、5日は掛かるの。往復で8日間よ!調査時間を入れたら半月以上かかるの!そんなことも分からないの?お金が欲しいからってデタラメな報告書を出していいわけないでしょ!いい加減にしなさいっ!」

 バシンとカウンターに報告書を叩きつけた。


「はぁ、これだからここに並びたくなかったのよ」

「どこに並んでも結果は同じです!」

「じゃあ、話の分かるサブマスを呼んでください」

「サブマスはカウンター業務が仕事ではありません!」


 リファとお姉さんの間にバチバチと火花が散っている。

 マジか。

「おねぇさん。俺達馬車なんて使わないですよ。もっと早く移動する方法があるんです。俺達は1日で200キロルを移動できます。だから、こんなに早く調査ができたんです」

 一応、俺も口を挟んだ。本当は我関せずでいたかったけど。


「はぁ?そんな馬鹿な話を誰が信じるものですか!法螺(ほら)を吹くのもいい加減にしなさい!」

 もう、ギルドの受付は静まり返っている。


「はあ、またお前達か。今度は一体なんだ」

 カウンター奥の扉が開いてサブマスが登場した。

 サブマスいらっしゃい!ナイスタイミング!俺には彼がヒーローに見えたよ。


『ちょっと聞いてくださいよ!』

 奇しくも、リファとお姉さんの言葉がきれいに被った。



 状況を説明して、報告書を見せる。

 それをめくるサブマスの表情が曇った。

「これが本当なら事態は非常に深刻だ」

「嘘に決まってるじゃないですか!」

「本当だもん!」

「じゃあ、証拠を見せなさいよ!証拠を!」

 そこでリファが俺を見た。

(どうする?空飛ぶとこ見せても大丈夫かな)

(こうなったら仕方ないよ。信じてもらうために見せても構わないよ)


「いいわよ!でもここじゃ無理。街郊外の草原で見せてあげる」

 リファがかっこよく言い切った。



 サブマスとお姉さんが馬車に乗って街の南門へやって来た。

 お姉さんはカウンター業務を抜けて来てしまった。ここまでコケにされて黙っていられないそうだ。

 サブマスも苦り切った顔で了承をしていた。


 俺はリーフボードを取り出した。

「これで空を飛びます。いつもの移動速度でこの辺りを何往復かするので、しっかりと見ていてください」

 決してこっちから見せたいものじゃない。何せ魔物と間違われるのだ。


「ふん。この期に及んでまだそんな法螺を吹くなんて。あなた達の親の顔が見て見たいわ!」

「では、もしあなたが私たちの言ってることが間違いないと納得したら、私たちの事を法螺吹き呼ばわりしたこと謝ってくださいね」

「えぇ、いいでしょう。やれるものなら早くやって見せなさいよ!」


 俺とリファは空へ舞い上がった。

 驚く二人を置き去りにして、二人が豆粒になるまで飛んで、Uターンをして目の前を通り過ぎて、また豆粒になるまで飛んで見せた。

 2往復して、二人の前に浮かんだまま話しかけた。

「この速度で凡そ5時間飛び続けます。領境まで1日は掛かりませんよ。空から森を見下ろしたから、瘴気の発生場所も規模も一目瞭然で確認できました。往復で2日、場所の捜索に1日、調査に2日。辻褄は合っている筈です。さぁ、法螺吹き呼ばわりしたこと謝ってください」


 そこまで言って地面に降り立つ。

 二人はというと・・固まっているよ。



「・・・悪かったわよ」

 無事おねぇさんを謝らせることができた。

 そしてリファはご満悦だ。


 一度ギルドに戻り、別室でサブマス相手に詳細を報告した。

 報告先がサブマスなら、文句をつける前に最初からサブマス呼べば良かったのに。


「この亀、大王亀か。こんなでかい魔物、それもアンデッドとは・・このまま進めば、街道にぶつかるではないか。街道が使えなくなれば、この領地は大変なことになるぞ。いや、森から出て近隣の街へ行く可能性もあるのか。これは一度領主様にもご相談せねばな」


「その前に討伐しちゃえばいいじゃないですか」

「おいおい、簡単に言うなよ。こんな化け物誰が討伐できるんだ。王国騎士団と魔術師団が出てきても無理じゃないか」


「いや、難しくないですよ。あの亀は動きは遅いから浄化魔法は当て放題だし。亀さえ倒せば勝手に瘴気は収まるし。周りの雑魚アンデッドが多いからそこだけ大変だとは思うけど」

「まるで君達なら討伐できそうな口ぶりだな」

「えぇ。多分」

「全然問題ないわ」

「分かった。明日朝また来てくれ。こちらも根回しをしておく。だが、やっぱりできませんでしたじゃ済まないぞ。そこはしっかりと結果を出してくれ」


 そして、翌日。

 ギルマスの部屋に呼び出された。

「これはギルマス特例の指名依頼じゃ。本来なら王国に応援要請をかけるか、複数のA級パーティーを呼び寄せるところじゃが、ひとまず君たちに任せる。見事大王亀の討伐を成し遂げてくれ」

 お爺さんギルマスに頼まれた。その横でサブマスも頼むぞと頷いている。


「一つ、お願いがあるんですけど。俺達以前にも、似た様な状況で瘴気を掃って問題を解決したことがあるんです。その時は、その領主の家臣になる様に強要されて逃げ回る羽目になりました。今回、そんなことにならない様にギルドでしっかりと見張ってもらって、いざという時は助けて欲しいんです」

「普通はそんな事態にはならんのじゃがな。それはどこの阿保領主じゃ?」

「モルビア王国のブルジェールです」

「・・少し調べてみよう。心配するな。ここの領主はそんな胆力などない。が、いいだろう。そのような事態になったらギルドが責任を持って介入すると約束しよう」

 サブマスの力強い了解を取り付けることが出来た。

「よろしくお願いします」


「さて、連絡方法は、森の中の街道の中ほどにヤフェ村がある。そこに私が赴いて現地での確認を行う。勝手に帰らずにその村で待つように。頑張っていくから6日後の夜、ヤフェ村で会おう。頼んだぞ」

 そう言ってサブマスが手を差し出してきた。



 その後、俺達は再び領境へと向かった。


 1日で現地へ到着して、そのまま森の中で野営をした。

 リファとどう巨大亀を討伐するかを話し合う。


「結局、周りの雑魚アンデッドを綺麗にしてから亀さんに仕掛けるしかないのよね」

 先に大亀を殺ってしまうとアンデッドが散らばって収集つかなくなってしまう。

 浄化の旋風で瘴気を掃いつつ、地道に雑魚を削っていくしかないかな


「でもさ、考えてみたら調査依頼ってあんまりお金になってないのよね」

 一通り話し終えたところでリファがボヤいた。

「だってさ、銀貨3枚って言っても実質6日掛かったわけでしょ。ってことは日当たり銅貨5枚よ。二人で5枚。G級の依頼でさえ、日当たり一人銅貨3枚が相場だから、ものすごく損してる。宿代が、ご飯入れて二人で銅貨8枚だから、4日泊まったら足が出ちゃう」

「・・深く考えなかったな。もう宿に泊まるのは止めよう。できるだけ野営にして出費抑えて、さっさと街を移動しよう。ここじゃ稼げない」

「なによ、あのおばさん!半月掛かる依頼だって言ってたくせに!半月も掛けてたら報酬は1日銅貨2枚の計算じゃない!こんなの詐欺だわ!」

 リファがプリプリ怒ってしまった。

「もう少し考えて依頼受けないとダメなんだね。目先の金額が良くても損することあるんだ。今回はいい勉強になったよ」


「まったく。亀さんの討伐依頼が入らなきゃ本当にプッツンしちゃってたわよ」

 最近というか、あのお姉さんに会って以来リファの口が悪い。

 あのお姉さんとの出会いは、とても不幸な出来事だったようだ。


 翌日から、俺達はアンデッド掃討作戦を始めた。

 大王亀の瘴気の周りにいるのは、動物や小型の魔物ばかりだ。

 それは攻撃するまでもない。

 リファの旋風魔法に俺の聖魔法を付与して巻き込めばそれだけで浄化して骨に還って逝く。


 一回り、瘴気の周りをまわって討伐してその日は作業を終えた。

 2日目、瘴気を聖旋風で払ってゆく。

 魔神の爪痕でやったことと同じだ。リファの旋風が上空から吹き下ろして瘴気を掃ってゆく。

 視界に入るアンデッドは聖光弾で次々と倒していった。

 元々大した魔物がいないから、全く苦労もなくサクサクと浄化が進んでいった。

 でも、範囲が広すぎた。直径1キロメトルを隈なく討伐は大変すぎる。

 そもそも、俺達の受けた依頼は大王亀の討伐で、アンデッドの掃討じゃなかった。


 何でこんな勘違いをしたかというと、サブマスとも話し合いの中で500以上のアンデッドをどうするかの話題が出たからだ。だからやらないといけないと思い込んでいた。

 でも、ギルマス特例指名依頼は大王亀の討伐しかなかった。


 またしても詐欺られた気分だ。


 途中で気づいて掃討作戦は一旦中止。さっさとカメさんを倒して終了することにした。勿論、戦いの中で目についた奴は倒す。

 それで良しとしてもらおう。



 俺達は聖結界の中に入り、亀の鼻先に回り込んで聖光槍を口の中に放り込んだ。


 シャーともヒャーとも聞こえる空気音を出して悲鳴が上がった。

 そしてこっちに突っ込んできた。

 前足のかかる部分に落とし穴を作ってずっこけさせる。そして顔面目掛けてまた聖光槍を連射した。


「ねぇ、キース。あれ何?首に何か刺さってるよ!」

 確かに亀の首に黒い矢のような棒が刺さっている。

 黒い瘴気に、黒っぽい肌。そんな中でよくリファは見つけたものだと感心した。


「何だろう。抜いてみようか」

 俺は隙を見て、その黒い棒に右手を掛けた。


「うわー!」

 棒から黒い瘴気が俺の手を伝って一気に肘辺りまで這いあがって来た。

 一緒に肉がただれる様な、もの凄く熱い激痛が走った。

「キース!キース!大丈夫!?」

「いや、まずい。一旦離脱する」

 慌てて瘴気の外へ出る。

「ヒール!」

 自分の右腕にヒールを掛けた。ダメだ。瘴気を飛ばせない。


 次は聖の魔力を腕に浸透させた。

 ヒールと聖の魔力は少し違う。聖の魔力は浄化であって治癒ではないし、ヒールはあくまで治癒魔法であって浄化はできない。


 聖の魔力を浸透させると、腕に巻き付いた瘴気が霧散していった。

「なんだあれは?あんなものが刺さっていたら、いくら浄化してもすぐに瘴気が復活しちゃうよ。まずあれを抜かない事には話にならない」


 俺は自分の腕の具合を確かめながらリファに説明した。

「なにか分からないけど、瘴気を体内に送り込むというか、蝕ませるための武器みたいだ」

「どうするの?抜けそうなの?」

「やってみる。リファは一旦上空から旋風を亀の頭に向けて放って。瘴気を周りに押し流して欲しいんだ。俺はあれを引っこ抜く。討伐はそれからだ」


 リファが上空へ飛んでいった。

 叩きつけるような強風が吹き降ろしてきて、周囲の瘴気を吹き飛ばすけど、大王亀自体から瘴気が噴き出ているからキリがない。

 それでも何もしないよりは随分といい。


 俺は聖の魔力を身体全体に纏わせた。

 これは良く使う聖結界ではなく聖魔力を纏う方法だ。

 全身(くま)なく掛かっているから瘴気の中でも問題ない。

 今回は黒い棒に直接触れると瘴気に冒されるから今はこの技を使う。

 そして、こんなこともできる自分は器用だと思う。


 大王亀の死角に入って首の上を飛ぶ。

 それから恐る恐る亀の首に突き立つ黒い棒に再び手を掛けた。


 触っても浸食はなかった。そのまま引き抜く。

 硬い!抜けない!

 キシャー

 大王亀が突然首を振って暴れだしたから、リーフボードから落ちそうになった。

 痛いのか?アンデッドなのに?

 まるで苦しみ藻掻くような暴れ方だった。


 そんなに暴れられては、強風に加えて足場のない体勢だとちょっと無理っぽい。

 俺は大王亀の首に飛び移ってリーフボードを脇へ投げ捨てた。


 首を揺らすから落ちそうになる。

 バランスを取りながら、棒を両手でつかんで足を踏んばった。


 ダメだ、抜けない。

 暴れるな!このやろう!


 ならば、足の裏から聖の魔力を出して患部を浄化しつつ黒い棒を引っこ抜く。

 足の裏で肉がじゅるじゅると腐り出して滑りそうになる。

 肉体を強化して、強引に力技で引っ張った。それでやっと動いた。

 振り回されて、バランスを崩して落ちそうになって、また取りついて引っこ抜く。

 繰り返すこと数回、それで何とか抜くことができた。


 その瞬間、ブシャーという嫌な音と共に大王亀の肉が腐り落ちた。

 腐臭のガスが噴き出す中、足元の肉が一気に崩れて俺は滑った。

 咄嗟に伸ばした指が、甲羅の端を掴んで落下は免れることができた。

 ヤバかった。

 何しろ、10メトル以上の高さがある。

 落ちれば、大王亀に踏みつぶされたかもしれない。本当に危なかった。


 でも、俺の危機はまだ続いた。

 臭くて臭くて息が出来ない。聖の魔力を全身に纏っているから、瘴気を吸う事はないけど、腐臭は防げない。


 むぐぐぐぐ・・

 ヤバイヤバイ。

 俺の今の体勢は、首元の甲羅に片手でぶら下がって暴れる亀の動きにブラブラ揺られて翻弄されている状態だ。

 そこに、リファが俺のリーフボードを抱えて寄って来てくれた。

 リファの周りに聖結界はない。

 なんて無茶をするんだ!と思ったけど、リファは清浄な空気を自分の周りに集めて安全地帯を作っていた。


 リファってすごい。

 俺は黒い棒を投げ捨てて、片手でリーフボードを受け取ると、甲羅を掴む手を放して落下した。

 そのままボードの上に腹ばいになって、下から風魔法を使って手加減無しで持ち上げる。

 スポーンと擬音が聞こえてきそうなくらいに勢いよく、俺は空高くはじき出された。


 そのまま風を操って、一度地面へ着地した。

 はぁ。死ぬかと思った・・


 リファがすぐに降りてきた。

 すごく不機嫌な顔をしている。


「キース!ちょっと無茶しすぎ!それに臭い!早くクリーン掛けて」

「はい。ごめんなさい」

 トホホだよ。


 そこからは順調だった。

 大王亀の肉は全て腐り落ちて骨と甲羅だけになった。

 でもアンデッドのままで依然として瘴気を纏っている。

 俺は、とにかく全体に聖魔法をぶつけまくって浄化を進めていった。

 その間、リファは周囲のアンデッドの足を切り飛ばして動けなくしていた。

 3時間も大王亀を聖魔法で攻撃し続ければ、いかに巨体と言えど浄化されてゆく。

 遂に、動きが止まって完全に瘴気が霧散した。


 俺は甲羅の中にもぐりこんで、0.5メトルはあろうかという大きな魔石を抜き取った。

 魔石は少し濃いめの黄色をしている。表面に瘴気がこびりついたように黒みがかった筋が入っている。これはアンデッドの魔石の特徴だ。

 これで依頼された大王亀討伐は完了した。


 それから、リファが倒してくれた雑魚アンデッドを天に還して行く。


 日暮れ前に、作業を終えて石小屋にお風呂を作った。

 今日は先に入ってとリファに言われて素直に従う。


 湯船の中で、今日の戦闘の内容を振り返って反省した。ちょっと無茶しすぎた。思い付きで行動して、危うく死にかけた。リファのフォローが無かったらヤバかったと思う。

 リファが怒ったのも無理ないな・・

 はぁ、なんて日だ。



 翌日、サブマスとの待ち合わせ迄まだ3日もある。

 俺達は、アンデッドを見つけては処理しながら、蛇行する亀の出発地点を探していた。


 そこは森の中にある大きな沼地だった。

 大王亀の足跡と思われるものが点々と続いている。


「ここが出発点?」

 大王亀は数百年を土の中で眠って過ごすことも珍しくないと言われている。

 であれば、この沼地にいた大王亀が目覚めただけの可能性もある。

 でも、だとしたらあの黒い棒は何だったのか?

 いつ、どこで誰に打ちこまれたのだろうか。

 今は収納鞄に放り込んであるけど、正直捨ててしまいたい。持ち歩くには物騒すぎる。



 約束の日、ヤフェ村へ行ってサブマスと会い、逐一を報告した。

 ヤフェ村には領主の騎士団が50人ほど警戒にあたっていた。


 黒い棒は全長1.5メトル。先端に反しがついていて大きな矢というか銛というかそんな形状をしている。

 材質はよく分からない。金属のような光沢はない。不気味な黒さだ。まるで瘴気を集めて固めたかのように。

 触るだけで瘴気が這いあがってくるからあながち間違いとは言えない気がする。でも、固形の瘴気など聞いたことはない。


 サブマスも騎士団も首をひねっていた。

 一つ共通の見解としては、何者かにアンデッドにされた可能性があるという事だ。

 姿の見えない敵がいるのかもしれない。

 想像するだけで恐ろしい話だ。

 黒い棒は布にくるめば浸食されることがなく持ち運びができる事が分かった。

 俺はそんなものいらないので、騎士団に引き渡すことにした。

 魔石もどうしていいか分からないから、サブマスに預けた。


 大王亀討伐及び、周辺のアンデッド掃討の確認をするために、明日から騎士団とサブマスが森へ入るという。

 ヤフェ村から討伐ポイント地点まで凡そ120キロル。

 その確認が終わるまで付き合いきれないので、俺とリファは一旦ハーベルの街へ戻ることにした。


 ギルマスの部屋で再度報告をしたけど、サブマスの確認が終わるまで報酬はくれないらしい。

 今回は金貨2枚だ。これで少し潤う。

 ギルド預かりで、どこのギルドでも会員証を提示するだけでお金を引き出せると聞いて、俺達は早々に街を出ることにした。


 ギルドを出る時に、あのお姉さんが気まずそうな顔でちょこんと頭を下げたのが印象的だった。


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