人生リセットボタン
至らぬ点が多くあると思いますが甘く見てください
きれいな夕日の日だった
「あのっ、あの。っ付き合ってください!」
「えっ、え。わっ私。本当に私でいいんですか」
いつも通りの日だった
「う、うん」
「朝倉くんってイケメンなのにこんなわたしでいいの。しかも…」
「空森さんのことはずっと気になってたんだ」
「そうなん…だ。そう言うとこなら。」
雲一つない日だった
「これで俺たち付き合ったってことだよな」
「うん…そうだよ」
朝倉くんがふっと息を吐く
後ろを向いてこう言い放った
「お前らこれでいいだろ。」
「えっ」
私は何が起こってるかわからなかった
後ろの建物から何人かの男子が出てきた
「騙されるなんて馬鹿だなブス」
騙されてた。私なんかに朝倉くんが告白するなんてあり得ない。
私はいじめられていた。
いじめが始まったのは三年前小学生六年生の頃から。
顔が周りの子と比べて整っていないと言う理由でいじめられていた。
先生には言えない先生に言ったら何されるか分かったもんじゃない。
朝倉くんは今まで私をいじめたことなんてなかった、中立の立場だった。
こんな、人生生きているだけ無駄だ。
私は心の中の人生リセットボタンを押した
「ねぇ、もう死んじゃうの」
少女の声だ
「まだ生きてみたくないの?」
「私はもう死にたいの邪魔しないで」
「死んじゃ嫌だよ」
「貴方には関係ないでしょ」
「わたしはお姉さんに生きてほしいの。お姉さんにはまだやり残したことがあるでしょ」
「そんなものない」
「じゃあ見せてあげる。お姉さんがいじめられていなかったらどうなっていたか」
頭の中に映像が流れ込んでくる
そこには朝倉くん…と並んで歩いてる私がいる
楽しそうに笑ってる…。
「ね、わかったでしょいじめがなければ朝倉くんとくっつけたんだよしかもね今朝倉くんがお姉さんを追い込んで自殺させたって言われてて賠償金がすごいらしいよこれじゃ朝倉くんの人生ズタズタだねぇこれでこのまま死んじゃったらまた賠償金増えちゃうんじゃない大好きな朝倉くんを苦しめでていいの」
私は静かに首を横に振っていた
少女はクスッと笑った
「じゃあいってらっしゃい」
目の前ご眩しくて目を覚ます。
目を開けようとするが途中までしか目が開かない。狭い視界から見るにここは病室のようだ。
体は動かそうとしても動かず。身体中に痛みを感じる。声は出せなかった。
しばらくすると誰かが病室に入ってくる。
耳が聞こえなく何を言っているかはわからなかった。視界から見えるのは髪と服それに少しの肌それしかわからなかった。
まわりが暗くなり始めてようやく夜になったのだとわかった。
夜になっても寝れなかったがこんな声を聞いた。ここにくる前の少女の声だった
「ねぇそこはどんな感じ、幸せ?違うよね何にもできないし、何も聞こえない。だって当然だよね飛び降りたんだしわたしを下敷きにして生き残りやがって」
ここでの私も声を出そうとしても出せなかった。そんなつもりなかったと言う声が出ない。
「今のお前はもう何もできない。」
そうしてまた眩しさで目覚めた
何日かして変化が起きた耳が少し聞こえるようになり喋れるようにもなった手が数センチ動かせるようになった。
4年後
下半身不随、脳の障害、神経障害の影響で私は
寝たきりになってしまった。
こんな私だけど幸せに過ごせている。
今度朝倉くんと会うことになった。朝倉くんにはきちんと謝ることにしよう。
2日後病室に朝倉くんがきた。
「二人にしてくれませんか」
この部屋にいた看護師さんに言った
「空森、お前幸せか」
「うん、こんなだけど幸せだよ」
「…なぁ、お前は人一人殺してんだぞ。もっと罪の意識持った方がいいんじゃねぇか。」
「…」
「お前が殺した女の子の父親に会ってきたよ立派な警察官だった。自分の子供の成長を一番喜んでた」
「お前が何人不幸しにてるか知ってるか」
「…」
「お前のせいで俺が自殺させたみたいになって親は借金。お前の親も隠してるだろうけど借金してる。賠償金払うためにな。俺の親は元々金なかったんだよ。それなのに、それなのに。」
「わたっ私は」
「全部お前のせいだ!」
朝倉くんが両出を振り上げた。そして下げだ
お腹が徐々に暖かく湿っていく。朝倉くんが突き立てた包丁が何度も何度も私の体を突き刺していく意識がだんだん薄くなっていく。
「はぁはぁ、やってやったぞ。母さん、父さん!そして楓!俺が復習してやった」
その病室には数分後近所の大きな警察署の警官が到着した。
「異常なし」
警察官はそう言い立ち去った
なんか強引でごめんなさい
読んでくださりありがとうございます
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