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私の話  作者: 羚羊
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怖いもの

私は周りからメンタルが強いとよく言われる。

実際その通りだと思う。

けれど、人間の精神は多面性を持つものだ。


実は結構メンタル弱い。いや、相対的には強いのかもしれないけど、そもそもメンタルという曖昧な概念に強弱はつけれないのかもしれない。つまりそれなりに傷つくし凹むこともあるということだ。


強いと言われる所以は想像がつく。気が強く、勝気な発言をし、口が達者だからだろう。それに、お化けや、スプラッタ、高所、暗所、雷、火事、おやじ的なものにはあまりビビらない。お化けは是非とも一度見てみたいと思っている。


けれど怖いものは当然ある。まず一つ目は、仕事でミスすること。もうこれはめちゃくちゃ怖い。社内がピリピリして、無言の圧迫感を感じたとき、心臓がきゅっと音を立てる。上司も怖い。私の直属の上司は怖い。見た目はゴリラなのに、中身はお局様だ。もうこの組み合わせは最悪だと言える。そこそこカッコいいおじさんなのに、なぜメンタルはそんなにも女々しいのか。噂話大好きで、他の人の行動にいちいち突っかかって陰でネチネチ言う。あの不思議な色になるお菓子、ねるねるねるねの方がまだサッパリしている。


次に孤独が怖い。私は26年間生きてきた中で、好きな人が出来たことがない。当然彼氏もいたことがない。俗にいう、アセクシャルという恋愛感情がない人間ではないかと思っている。男性が苦手という訳ではない。男友達もいるし、彼氏が出来そうな場面もあった。けど好きになれなかった。常に恋してるタイプの女性は時々宇宙人じゃないのかと疑っている。

それでも彼氏は欲しい。

普通に毎日寂しい。もうかれこれ10年くらい、心臓の隣くらいがひょろひょろしている。寂しい。

頭を撫でられたい。でも外じゃそんな弱った姿を見せられない。困ったものだ。

彼氏と別れた…。ぴえん。と言っていた友達は半年後くらいにはもう次の彼氏がいる。モテるモテないの話になったとき、

「え~、私モテませんよ~。彼氏も1年もいないし~‼」

と言われたことがあるが、こちとら26年なので比べ物にならない。もう四天王の一角とかの次元を超えて、ラスボス一歩手前で出てくるめっちゃ強い副ボスくらいに達している。


けれどご存じの通り人生は100年時代。

残りの74年を一人で生きるのは余りにも寂しいじゃないか。きっと70歳を超えたあたりから、友達も減っていき、80歳あたりで老人ホームの人くらいしか話す相手がいなくなってしまう。


それに結婚しないということは、自分の為に働いて、働いて、働くということだ。面倒くさがりの私はきっと人生に飽きてしまう。自分だけのためには頑張れない。


いくら好きな仕事であっても、きっと飽きてしまう。私は生粋の飽き性なのだ。

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