登場人物紹介その2(挿絵あり)
第二章の主な登場人物紹介です。
第一章を未読の方は、ネタバレがありますのでご注意ください。
【綾那】
ある日突然、奈落の底へ強制転移させられた主人公。現在は、王都アイドクレースで騎士団の世話になっている。
しばらくの間スパイだなんだと素性を怪しまれていたが、つい最近打ち解け始めた。
人手不足に喘ぐ騎士団の広報として勧誘されたはずが、一切着手できないまま保護観察のスーパーニート状態が続いている。
散り散りになった四重奏のメンバーとは、誰一人として再会できていない。ぴえん。
【颯月】
奈落の底へ落ちて来た綾那を「俺のタイプだから」という理由で保護した、アイドクレース騎士団の団長。
見た目がとにかく綾那の好みドストライクで、神と崇め奉られている。保護したものの綾那と引き離されていたため、まだ互いについて理解を深められていない。
実は、リベリアスで忌避される『悪魔憑き』。しかも王族の親戚も居て、何やら複雑な生い立ちらしい。
【竜禅】
颯月のお世話係その1。アイドクレース騎士団の副長。
マスクで目元を隠している事、そして抑揚の少ない喋り方も相まって、少々人間味が薄い。ただ話してみると意外とノリが良い。
【幸成】
颯月のお世話係その2で、彼の従弟。アイドクレース騎士団の軍師として、若手の訓練を一挙に引き受けている。
周囲から颯月の婚約者筆頭だと思われていた桃華は、実は幸成の恋人だった。
【和巳】
颯月のお世話係その3。アイドクレース騎士団の参謀。
花が好きで、見るのも育てるのも、香りを楽しむのも好き。ただ、人に知られると「女のようだ」と揶揄されてしまうため、ポプリにして服の下に持ち歩いている。
【桃華】
颯月の婚約者筆頭――と言われていたが、実は単にリベリアスの法律を誤魔化すための手段として、書類上の契約を交わしていただけだった。
唯一と言っても過言ではない、初めてできた同性の友人綾那の事を「お姉さま」と呼び、深く慕っている。
本命の幸成とは昔から両想い。一年後に彼が成人すれば、ようやく結婚できるらしい。
【静真】
アイドクレースにある教会の神父。身長172センチ、体重43キロ。
珍しい銀色の瞳は切れ長で、それなりに整った顔をしている――と思うのだが、日に焼けた顔は頬がこけ、目の下には濃いクマがあり、イマイチ容姿端麗さが目立たない。全体的に痩せすぎており、枯れ枝のように貧弱な体つきをしている。
颯月とは昔馴染みらしく、傍目から見ればまるで悪友のような関係。
【幸輝・朔・楓馬】
教会に保護されている子供達。
捨て子ばかりで正確な年齢は分からないらしいが、朔が7歳、幸輝が10歳、楓馬が13歳ぐらい。
全員悪魔憑きで、かなりヤンチャ。よく遊び相手になってくれる颯月に懐いている。
【旭】
紆余曲折あってアイドクレース騎士団に入団する事になった、元アデュレリア騎士団の騎士。身長180センチ、体重73キロ。19歳。
体の弱い妹が居る。
元居たアデュレリア騎士団で所属していた、第四分隊の分隊長を尊敬している。彼に脱退の挨拶すら出来なかった事を気にしている。




