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プロローグ
◇
ーーーエリカ、リム。
周りがなんと言おうと、君たちは僕の人生を大きく変えてくれた人たちです。
僕たちは君たちの幸せを願っています。
ありがとう。
僕のわがままだけど…是非来てほしいな。
待っています。
愛を込めて イェル
◇
イェルから送られてきた招待状に目を通す。その場に参加する権利が私にあるのだろうか。大体前から思っていたけれどイェルは優しすぎる。
(まあ、でも)
きっと、行かないと後悔するんだろうな。それに会いたいし。
そのまま同封されていた写真を見る。
「……いい写真だね」
「!リムか…もう、びっくりしたじゃん」
「ねえ、俺行きたい」
「…………そっか、うん、行こう」
私は招待状の『参加』に丸をつけた。