表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

君は僕の中にいる

作者: 古瀬


胸に絡みつく雑草の根を

取り払っても生えてくるの

苦しくて痛くて引っ掻いた

胸に血が滲む


吐き出した不安と恐怖が

こだまして大きくなって

今日の夕食を吐いた

トイレに一緒に流せればいいのに


僕のことを嫌わないで

捨てないで僕の生きる意味を

僕のことを忘れないで

覚えていて僕は生きている


泣き疲れ眠った短い夜

目が覚めてもまだ痛む涙の跡

まだ胸に残る痛みと

剥がれかけの瘡蓋


顔を洗って見た鏡に

映る僕の目が赤くて

まるで化け物

僕はきっと人じゃないバケモノなんだ


僕のことを嫌わないで

捨てないで僕の生きる意味を

僕のことを忘れないで

覚えていて僕は生きている


僕と君は違う

君と僕は共に居れない

忘れないで離さないで

覚えていて僕のこと


君の事忘れないよ

飲み込んだ君は僕の中


君をもう離さないから

僕のことも捕まえていて


人じゃないバケモノでも

繋がれる君の心

見えなくても傍に居なくても

共にいる君とずっと




古瀬


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ