表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者の世界救済物語 100話完結物語No.1  作者: 荒木
エピローグ
95/100

第95話邪神が倒された世界で・・・

僕は邪神デモルゴンを倒した後、シャーリー、リーン、ナタリーの骸を持ち帰った。

しかし帰り道の記憶はなく、気づいたら魔界の門の目の前にいた、既に深夜になっていたので、野営をする。

久しぶりに1人きりの野営だ、薪をアイテムボックスから取り出し、魔術で火を付ける。


ポツ

僕のズボンに水が落ちた。

付近を気にしてみるものの、濡れる原因になる物はない。


そうなると考えられるのは僕の涙だ。

それを理解した時には、涙がボロボロと出てきていた。


脳裏に仲間達との思い出が蘇ってくる・・・

「・・・なんでだよ・・・・・・なんで・・・・・・死んだんだ・・・」

僕の後悔の声が氷の世界に響いていた。


数十分後、僕は泣くのをやめた。


邪神は倒したものの、僕の心は後悔でいっぱいになっていた。そして僕は悩みながらも決断を下した。



リュークは仲間達を丁寧に埋葬した後、どこともしれない島に居た。


セイッ

ハァッ


リュークは集中して剣を振るっている。


しかし剣を振るリュークに、多数の魔術が迫る。しかしリュークはそんな中でも剣を振るのを止めない。

リュークに魔術が当たると思われた瞬間、神業というべき技術でリュークは魔術を避けていく。


シッ


魔術を完全に見切り、さらにそれを避けたリュークは、剣の神と呼ばれそうな技術で、迫ってくる魔術を同時に斬り、魔術を消滅させた。


魔術を消滅させるには魔術の核、と呼ばれている魔術の中心を破壊しなければならない。

魔術に魔術をぶつけ、相殺することで破壊することもできるのだが、それを行うには同等の魔術をぶつけなくてはならない。

そして剣で斬るには、魔術の核を見極め、魔術の核を正確に破壊しなければならない。


剣聖でも行えない神技は、リュークが半年間修行することで、他の様々な技術と同時に身に付けた特技だ。



僕は帰ってきてから修行を行うことを決断した。

贖罪なのかは自分でさえも分からないのだが、僕は確かに仲間達に後悔の念を抱き、それを何らかの形で消そうとしていた。


僕は危険な修行を続けることで、死んでしまった仲間達に対し、申し訳なさと、口惜しさを伝えようとしていたのかもしれない。

僕は一心不乱に修行にのめり込んだ。仲間達ともう一度会えるならば、罵詈雑言を吐かれたって構わない、そうも思っていた。


僕は・・・僕は・・・・・・そう思っているうちにも、時は流れることを止めない、時間とは無常なものだ。とすらも思う。


仲間達が物言わぬ骸と化してから、一年間が経過しようとしている。

僕はいい加減、現実逃避を止めろと自分の中の自分に言う。


あと一日で、仲間達の命日という重要な転換期を迎える、自分の気持ちにはっきりと答えを出す時間だ。

・・・僕は・・・どうしたい?・・・・・・何もかも捨てて、消えてしまいたい?・・・それとも・・・・・・僕は、仲間達を救いたい・・・・・・彼女たちが死んでいない未来を彼女たちと共に模索していきたい。


「・・・それが、僕の答えだ・・・・・・」


僕がはっきりと決意を口に出したその時・・・・・・アイテムボックスから、見覚えがある時計が出てきた。

それこそが僕の求めた答えのような気がして、僕は浮いているそれを両手で握りしめるようにして取る。


瞬間、白黒になった世界は突如、僕の記憶の中を巻き戻っていった。

時計の事が分からない人は第48話をご覧ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ