第92話勇者達VS邪神デモルゴン2
デモルゴン編です。
デモルゴンまでの距離、0・・・・・・・・・・・・・
《邪神結界破壊魔術具、起動っ》
遠くから聞こえてきたシャーリーの声に、暗く嗤いながら、現れた邪神デモルゴンの体に邪神殺害剣を思いっきり鍔まで突き刺す。
ザクッッッ
1本目の邪神殺害剣を突き刺した後、2本目と3本目の邪神殺害剣を、瞬間的にアイテムボックスから取り出し、本気で鍔まで突き刺していく。
ザクッッッザシュッツ
2本目と3本目の邪神殺害剣をデモルゴンに突き刺した後、4本目と5本目と6本目と7本目と8本目と9本目と10本目の邪心殺害剣を取り出し、どんどんと動きが鈍っていくデモルゴンに、スキルを使って剣を浮かばせ、一気に鍔まで突き刺す。
ザクッッッザシュッッザシュッザシュシュッ
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倍々ゲームのように大量に増えていく邪神殺害剣が、体中に突き刺さったデモルゴンは、呻き声を出しながら苦痛を堪えているようだった。
『グ・・・ハァハァハァ、なめたのが失敗でしたか・・・・・・黒騎士となったはずの八神誠二が、何やら協力したようですが・・・・・・』
『・・・クソッいつまでも邪魔してくれる・・・ふざけるなよ過去の老害が・・・いえ失礼、ですがなめてかかったのは謝罪しますよ。』
僕はデモルゴンが喋っている間なのに、効果最大の回復薬を自分の欠損部位に振りかけていく。
仕方がないのだ、体が欠損したままだと回復も遅々として進まないだろうし・・・・・・決してデモルゴンの話がつまらないというわけではない。
『あなたたちは今までの勇者たちの中でも、最強と言っていいほど強く、さらに運がいい・・・・・・まぁ私には勝てないでしょうが、私にこう言わせたことを誇ってもいいですよ・・・あの世、でね』
『しかし勇者リューク、貴方はダメだ、必ず黒騎士になってもらいます、今度は人間共を殺す役目として、ね?』
そう言った邪神デモルゴンは邪神殺害剣が刺さっている場所から、地を垂れ流していたが・・・・・・それでも喋っている内容は本気だと分かった。
そしてデモルゴンは、邪神殺害剣が刺さっている部分から、光を発して何か行おうとしているように見えた。
僕は危険を感じて仲間の元へダッシュで帰る、シャーリーに感謝を告げた後、アイテムボックスの中に残った邪神殺害剣を1本だけ持ちながら、衝撃に備える。
『今までに喰らった全ての力よ、私に新たなる力を与えたまえ。』
ズドドドーン
やって来た衝撃に身を竦ませながら、強力な衝撃波に耐えていく。
砂など存在しないはずなのに、砂ぼこりが舞い上がった神の間は一寸先も見通せない。
『ククククク、フハハハハハハ・・・・・・ワタシハ―――テニイレタゾ。・・・ティナニスラショウリスルコトガデキル、ムテキノチカラヲ!
テハジメニ、ユウシャリュークトソノナカマタチ、キサマラカラコロシテヤロウ。』
そう言ったデモルゴンは、少年のような姿だったが、抑えきれない力の所為なのか、常に周囲にオーラを放っていた。
デモルゴンの喋り声はカサカサ声だったのが、ガラガラ声になったかのように聞こえずらい。
デモルゴンは簡単に見ただけで分かるほどの力を有していた、格が違うと言えばいいのだろうか、先ほどまでは勝てると思っていたビジョンが、黒く染まっていき、勝利すること以前に、逃げ切れるかどうかも怪しく思えてきた。
『ワタシガカンジタイタミヲ、アジワイ。クルシミナガラシニタマエ・・・・・・ペインザ・デッド』
今までどんな攻撃にも耐え続け、様々な場面で僕たちを助けてくれた魔術具の『オールアタックバリア』が4つ同時に砕け散ったのだ。
今まではある程度の攻撃は吸収していたので、今まで壊れてはこなかったのだが、それが4つ同時に砕け散ったのだ。
不吉なものというより、不吉さ以上に嫌な未来しか感じないのだが・・・・・・僕はデモルゴンから仲間達を守るイメージすらできなかった。
邪神デモルゴン後2話で終わります。




