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勇者の世界救済物語 100話完結物語No.1  作者: 荒木
魔王城と魔王
86/100

第86話勇者VS魔王(第二形態)

魔王第二形態です。

第二形態となった魔王は強い。流石に第三形態ほどではないが、それでもその肉体によって世界最強の人型生命体としては完成形にあると言っていいだろう。


無尽蔵に放たれる凶悪な魔術、僕よりも遅いが、それでも驚異的なスピードを見せつける触手と翼、見たものに強い忌避感を抱かせるその見た目、それ以外にもいろいろと紹介できるところはあるのだが、要するに最強を体現したのが今の第二形態であり、対処方法はざっと考えただけで数百個は浮かんできた。


流石に肉弾戦となると僕が勝てるのだが、それでも拳や蹴りを交えながら、魔術を使ってくるのはそれだけで危険度が大幅に増すことに間違いはない。


当初の作戦通り、僕は聖剣を握り魔王に向かっていく。


聖剣は魔王や魔族に強い効果を発揮するため、少し切っただけでも大きなダメージが入るだろう。


キンッッ


最悪だ・・・・・・聖剣が弾かれた。聖剣は魔族に対する有効攻撃となっているため、そこまでの切れ味を要求されていないので、僕が持っている剣の中でもそこまで切れ味が良くない。


第三形態ならまだしも、第二形態で聖剣を取り出したのは間違いだったかと少し後悔をしながら、一番切れ味のいい魔剣ディスペリングをアイテムボックスから引き出し、聖剣エクストリームを鞘に戻す。


ザクッッ


やはりエクストリームとは、比較することもおこがましいほどの切れ味だ、その切れ味に支えられて魔王の触手の一本を切り落とすことに成功した。


セージの時とも比べては見るが、やはり本気ではないような気がする。

それは態度だけではなく、戦い方にも表れている、自分では気づいていないのか、急に立ち止まった自分に困惑しているらしい。


五本になった触手からの無差別攻撃を耐え抜きながら、僕に発動される魔術を打ち消していく。


ようやくできた隙に、ディスペリングをスキル補正を得ながら叩き込んだ。


ザシュッッ


幸い切った感触は掴めたため、カウンターを受ける前に離脱する。

そんなことを数十分と繰り返したため、既に魔王の触手は残り一本に、そして翼は切り落とされていた。


そこでシャーリーと連携攻撃にフォーメーションを変えながら、攻撃を続けていく。


僕が囮役を務め、そこでできた隙に十分にスキルの乗った攻撃をしていく。先程からもそうなのだが、僕の動きと合わせた魔術攻撃をしてくれるなど、シャーリーの快進撃が続いている。


数分後、魔王の玉座には六本の触手と二対の黒い翼が墜ちた。

これでもまだ倒れない魔王は、好戦的な顔をぎらつかせながらも、体中から紫色の血を垂れ流し、眼には怯えと恐怖が見えた。


僕が攻撃を受け止め続けていると、魔王は焦って来たのか、直線的な攻撃をしてきた。

しかしそれを見逃す僕ではない、攻撃モーションを整えたシャーリと僕と魔王が、一直線になるように魔王を誘導した後。

魔王の攻撃をわざと鎧の胸当てで受け止め、そのまま鞘から聖剣を引き抜いて、魔王の攻撃を上に流す。そこにできた隙に、シャーリーは貪欲に飛び込んだ。


聖炎の特攻(レヴィス・スピア)――シッッ』


最高のタイミング、そして最高の位置からシャーリが持つ美しいレイピアから放たれた強力なスキルに、魔王の体は簡単に崩壊していく。

炎のエンチャントを見たとき、幼馴染で考えることは同じと思ったが、シャーリーの方が、1、2枚上手だったようだ・・・・・・


そして魔王の体は再構築されていく、先ほどの10倍以上の怪物へと・・・

怪物の正式名称はエンペラーイビルキング、サードフォームです。(多分)

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