第72話堕天使サタン
サタンが出てきます。
灼熱荒野に行くまでにも大きな壁はある、僕たちは魔界の扉から数キロほど先まで来た。
魔界の扉の近辺には魔物はいなかったのだが、流石に1、2キロも離れてしまえば魔物も出てくる。
1体1体が強力な魔物達は、魔将軍よりは弱いながらも人間界の魔物よりは10倍ほどの力を持っていた。
簡単に言ってしまえば本当に簡単な説明なのだが、現実はそうではない。魔物は強くなることで特殊能力を持ったり、簡単な動作でさえも攻撃になってしまうため、さらに攻撃手段が増える。
さらに、攻撃手段が増えることで、僕たちも攻撃に当たりやすくなったので、僕たちは防御を重視しながら戦っていった。
都市に寄らないようにしながら進むので、灼熱荒野を進んでいくのだが、灼熱荒野まではケナラール大森林が存在している。
ケナラール大森林は人間界の巨大な樹よりも、さらに巨大な樹が立ち並んでいる大きな樹海が覆っている。
その大森林にはサル系の魔物が住処にしているらしく、その魔物は他の魔物や魔族に侵略されるのを異常に気にかけるため、そのケナラール大森林はトラップなどの宝庫になっているらしい。
足止めならばマシな方で、殺される危険性も多分に存在していて、セージ達も死にそうな目にあっていた。
僕たちはサル系の魔物よりも強い隠密や危険回避のスキルを使うことで、迅速に進むことができた。
ケナラール大森林を抜け、魔界の扉から15キロ程進み、灼熱荒野にやっとのことでたどり着いた僕たちは、その頃には体感時刻で夜になっていたため、ケナラール大森林と灼熱荒野の間で野営をすることになった。
焚火を囲んだ僕たちは語り合った、危険な状態だからか話し合いもヒートアップし、僕たちは様々なことを語り合った。
そして僕たちは魔界ゲルタニアの最難関地帯である、灼熱荒野に足を進めていった。
灼熱荒野は浮遊魔術によって空を飛んでいても、暑さは免れなかったため、仕方なく氷の大地で手に入れた氷を砕いて渡した。
永久に解けないと言われていた氷は、熱によって簡単に溶けるため、大きな氷を個人個人に渡していくことにした。
それでも暑さや魔力切れによって、何回も休憩を挟むことになってしまった。
灼熱荒野もほぼ半分ほど進んできた僕たちは、さらに暑くなった気温に耐えきるのがギリギリになってきた頃・・・・・・僕は自分のスキルから、刺々しい異常な反応を確認した。シャーリーもそれが分かったようで僕たちは急停止し安全を確認することになった。
何かが転移してくる、僕たちは空中で停止しながら戦いに備える。
「やぁやぁやぁ、君たちが勇者達だね、人間の顔は分からないが、仲が良かったルシファーとレヴィアタンが君たちに殺害されてしまったのを、僕は少しだけ怒っているんだよ・・・・・・だから僕は君たちを殺す。」
言葉を放った方向に目を向けると、全く言葉通りではない憤怒の表情を見せた堕天使、魔将軍サタンが転移した際に起こった髪の毛を直しながら、こちらに向き直っていた。
次回からVSサタンです。




