第7話魔物の軍勢VS賢者 前篇
魔物の軍勢が城壁から見えるほど近づいてきた。
黒色のじゅうたんのように広がっている魔物たちまでの距離は3キロほど離れている。
メサイアさんに案内され、魔術師がたくさんいる宿舎に、連れられて来た。
「皆、今回私達魔術師ギルドは、冒険者ギルドと協力して魔物の対処に当たります。」
へー冒険者の人と一緒にやるんだ。
「作戦としては、私たちがまず強力な魔法を放ち、それで、魔物がひるんだ際に冒険者が特攻する。という流れです。緊急事態が起こった場合、ビッグボイシングで、お伝えします。」
「魔将軍ドゥルスは出てくると思いますか?」
私は気になっていることを聞いた。
「それはわからないわ、出てくるかもしれないし、出てこないかもしれない。しかし私たちは勝つわ、都市の人々を守るために」
魔物の軍勢が500メートルほどまで近づいてきた。私たち魔術師が城壁の上から狙い撃ちするため、外での攻防はまだない。
100メートルほどまで近づいてきた。詠唱はすべて終わっていて、今にも魔法を発動できる。
『皆さんできるだけ、引き付けてください。ひきつければ引き付けるほど魔物を魔法に巻き込むことができます』
魔法は重なれば重なるほど効果を発揮する。爆発が爆発を生みさらなる爆発を引き起こすらしい
『発射前10秒・・・・・・・3、2、1、撃て―』
溜めていた魔法をすべて放出する。
火炎、氷結、嵐風、電撃、爆裂、聖光、暗闇・・・いろいろな魔法が魔物たちを襲う。
私はレイピアも使えるので、この隙に城壁から飛び降りる。
冒険者の人たちも、ガインさんを先頭にして城門から飛び出していった。
ヨハン近郊の草原は大変なことになっていた。ガラス状になった土、氷結した岩、切り裂かれた魔物、魔物の血や臓物などがぶちまけられている。
血臭のような生臭いにおいがあたり一面に広がっている。
魔物が私の方に押し寄せてくる。だが、私にはこの鍛えぬいた剣技とスキルがある。
「【シャイニング・イレブンスター】」
光の十一連撃が魔物を襲う。光は回転しながら進んでいき、等しく生命を奪っていく。
「【フレイム・シャトナガイズ】」
炎が、一直線に進んでいき、魔物を焼き殺していく。
「【サンダー・ペネロレイター】」
雷撃が魔物を襲いながら、進んでいく。
「はぁはぁ」
魔物の数が思ったより多く、倒すのに手間取ってしまった。しかし、魔物がいない場所を見つけたので、そこで、休憩を取っている。
それと一つ心配事があるのだ『貴様が魔物を大量に倒していたのか?』
突然降ってきた問いにとても驚いたがすぐに立て直し問いかける。
「貴様が魔将軍ドゥルスか」
『そうだ、しかし我の名を知っているとは小娘、貴様何者だ?』
「そんなことは関係ない、私は貴様を倒す」
『そうだな、では、貴様を倒してから聞こうか』
「では、行くぞっ」
『【ディストラクションフィールド】』
これはリュークが言っていた。暗黒のフィールド、怖い、怖いけれど私には、鍛えた最強のスキルと、最強の魔法がある
「【エネルギーブラスト】」
光の奔流が敵を包むはずだった。
『【ダークプロテクト】』
「なんで、効いてないの!?」
ドゥルスには全く効いていないようだった。超級魔法ではなく上級魔法だったけれど、魔の存在である。ドゥルスに効かないはずはないはずなのに・・・
『フハハハハ、私に光属性が効かない理由を教えてやろう。魔王様からの加護は私に、全属性への耐性を授けたのだ。私の防御力は強大。さらに、この力があれば私は死ぬことはない。ほかの八魔将とも、タグわないほどの力だ。攻撃力も貴様を殺すぐらいのことはたやすい』
「くそ」
本音を言われてるのと分かるのが、とても癇に障る。
『さぁ、死ね』
「【オールマターエクスティンシオンレイ】」
これは全ての敵を滅ぼす最強の魔法、メサイアさんに使用を禁止されていたが、魔将軍ドゥルスを倒すなら大丈夫だろう。
『・・・・・・く、危なかった・・・危うく死んでしまうところでしたよ。』
「なんで、今ので死なないの」
私の魔力を全部使って放った。最強魔法のはずなのに
『崩壊属性にも耐性がありギリギリ耐えましたよ、ありがとうございます、魔王様・・・ですが、これで、あなたは終わりです・・・死になさい【ダークプラズマ】』
あぁ私死ぬんだ、・・・最後にリュークに会いたかったな・・・走馬灯のようにリュークとの想い出が、駆け巡る。
初めて会ったとき・・・助けてもらったとき・・・優しくしてもらったとき・・・別れるとき・・・
やっぱり私はリュークが好きだ。だから・・・この瞬間リュークが目の前にいる、それがとても嬉しい。
「ただいま・・・シャーリー・・・遅くなってごめんな」
勇者が賢者を助けに来ました。いい感じにかけたと思います。
次回、ついに第一の復讐が・・・




