第64話勇者VS勇者
強いのはどっちだ。(結果は分かっていますよね・・・)
神聖そうなグザファン法国でもある程度の施設はあるようで、簡易的な決闘場も用意されていた。
決闘場で向き合う僕とレン(バカ勇者)
観客はシャーリー達僕の応援側と、エラルドやナタリーの中立側、そして良く分からないのだが、普通の一般人も何十人かが、歓声を上げながらレンのことを応援していた。
レンが全く効果がない腕回しや、指をゴキゴキ鳴らしていた。
僕はいつも通りの無表情を貫きながら、彼我の戦力差を確認する、レンが突っ込んできたとしても、ただ待っていたとしても、レンにある勝率は0.2パーセントしかない。
勝率0.2パーセントというのは僕が僕よりも強い、邪神デモルゴンになにかバッドステータスを付けられたり、勇者同士が戦えないようになっているため、引き分けに持ち込むしかなかったり・・・
(まぁ戦わなくても倒す方法は何個もあるのだが・・・)
「今からでも遅くはねーぜ、無様な姿を見せたくなかったら、不戦敗にしてやってもいいぜ、まぁ女達は貰うがなー」
やはりバカはバカな事しか言えないらしい。
「そんな馬鹿な事しか言ってないと、世界中の勇者の信頼が下がるから止めてくれ・・・」
バカには意味が分からないだろうが・・・
直ぐに決闘が始まった。
集中しているため観衆の歓声がどんどんと遠のいていく。時の進みがとてもゆっくりになって見える。
レンに特殊なスキルがないか確認するため、気をつけながらゆっくりになった視界で、レンに素早く近づいて行く。
近距離まで近づいて行くが、レンは気づいていないようで、先ほどまで僕がいた場所へ突進を続けていた。
簡単に倒してしまうとレンの性格的に不正を疑ってくるので、まず足をかけ、そのままレンの体を手で持ちながら一回転させる。
そのままただの剣を腰から引き抜き、レンの首筋1ミリメートル付近に剣の刃を置く。
ただの剣なのは、聖剣を使うとズルになるとレンが主張したためだ。
「っぐ・・・俺はまだ負けてねぇ」
剣の刃を首筋に当てられながら、まだ意地を張るレン、その意地汚さは好感が持てたが、それとこれとは話が違う。
「レン様の敗北、リューク様がこの決闘により、レン様より強いことが証明されました。
・・・・・・リューク様、こちらを・・・」
レンはまだ騒いでいたが、他の聖職者に羽交い絞めにされていた。
エラルドは決闘が終わり口上を述べた後、水晶玉のような物を持ってきた。
僕はエラルドが持ってきた水晶玉のような物に見覚えがあった、セージの時代にも出てきた勇者判定器だ。
勇者判定器は触った人の勇者の職業の有無、そして勇者としての資格がA,B,C,Dで判定される。セージはもちろんAだったが、レンはよくてCかBだろう。
僕は全く躊躇わず勇者判定器に触った。触った瞬間判定器は光りだし、そこに判定結果が表示された。
Aという判定結果に僕は当然のような顔をしたが、実際はとても嬉しかった。




