第53話過去【Ⅲ】
過去編3話目です。
『セージ様、母国からの緊急連絡です―――魔将軍が現れましたっっ』
仲間集めに奔走していたセージは、賢者ケインから得たエルフの都市の情報を元に、エルフの結界を突破し地底都市にいた。
そこでは僕が知っている顔である長老がいた、長老はまだ若く肌もピカピカだったため、僕が見たヨボヨボな姿と見比べてしまった。
長老たちエルフは今回の魔王討伐に手伝いを申し出てきた、セージはエルフの中でも魔術と弓に長けていたエルフともう一人の斧を振り回す豪快なエルフを仲間にした。
そんなさなか定期連絡を行っていたアリーシャから、魔将軍出現の連絡が伝わった。
勇者の召喚を察知した魔王が、100年に3体しか出来ない魔族転送を魔将軍に対して行ったのだ。
それによりグザファン法国の北、氷の大地と呼ばれる生命が存在しない場所にある、魔界の扉に魔将軍八体の内の一体である魔竜ヘイロンが送られてしまった。
魔竜ヘイロンは紫色の鱗を持ち、生物を一瞬で死滅させる死毒をブレスとして放つことができる。
魔竜ヘイロンとの戦いは困難を極めた、毒に当たったら死ぬ―――という状況で、聖女の力は良い意味で強く発揮された、毒に対する強い耐性を与え死にそうになった騎士達を一瞬で回復させる。しかし、いくら頑張っても死人は出る。
魔竜ヘイロンとの戦いはセージ達をさらに強くし、魔将軍との戦いに対する経験を与えた。
その後2年にわたってさらに転送された魔将軍の不死王ノーリフと合体魔獣キマイラとの戦いは、不死王ノーリフはセージ達がアンデッド軍を全滅させ、ノーリフも聖光魔術で倒したので、復活までに300年はかかるだろう・・・・・・合体魔獣キマイラは魔界でも強い魔物を取り込んでいて成り上がったらしく、人間界(魔族が呼んでる)でも強い魔物を取り込み、セージ達が気づいたときには既に城ほどの大きさになっていた。
賢者クレイがセージから教わった知識を応用して創った魔術のブラックホールという魔術で、キマイラは圧倒的な力で吸い込まれていった・・・しかしキマイラは驚異的な生命力によって耐え続け、3日3晩それを10回繰り返した。
10回繰り返したのは、3日でクレイの魔力が尽きブラックホールを10回繰り返すことで、やっとキマイラを倒すことができたのだ。
セージが召喚されてから2年後、遂にセージ達勇者パーティーは魔界へ侵入した。
1週間後セージ達の姿は魔王城にあった。
セージの顔つきも召喚された頃とは打って変わり、覚悟や自信が溢れ出ていた。
魔界にある魔王城へは魔将軍を3体倒すことで、たどり着くことができた。
魔王城を守っているのは魔将軍の一体ケルベロスだった。
圧倒的なカリョクとやらで、ケルベロスの3つの首を一瞬で切り落とした勇者パーティーは魔王城の中へ進んでいった、僕とセージの旅ももうすぐ終わりだ。
感慨深い気持ちになって来た。
あと3話で終わりです。




