第48話世界樹の謎
世界樹は謎だらけでした。
螺旋階段を進んでいった先は広間だった、真っ白い部屋とでもいえばいいのか目が痛くなるほどに白い。
どこから光を持ってきているのかは知らないが、それほど暗くはない・・・逆に明るすぎるぐらいだ。
螺旋階段やこれまでの場所もそうだが、この場所の製作者は白いの好きなのだろうか?
その広間の中でも異質を放っているのは扉だ、螺旋階段を一周するように6方向に扉がある。
1つ1つに壁掛け型の看板が付いていて、螺旋階段の終わりの目の前から、私室、書室、研究室、保管庫、観測室、秘密部屋となっていた。
扉は一つ一つ趣が違い、木の素材のような扉から、鋼鉄の扉、壁と同化している扉など、扉は様々な種類があった。
僕は6つの部屋を1つづつ見ていくことにした。
1つ目は私室だ、扉を開け中に入る、扉の中はやはり白を基調としていて白い机に白い椅子、白いベッドに白いお風呂など、私室らしさが溢れていた。
全体的に丸くツルツルで、僕には分からないがなんか新しい物なんだろう。
机の上には四角い箱のようなものが置いてあったので持っていくことにする。お前の物は俺の物と言わんばかりの塩対応だが、死者に口無しということなので、仕方がないと思ってくれ・・・
2つ目の部屋は書室だ。
開けてすぐに分かったことだが、この部屋は世界樹の中にあるとは思えないほどの大きさで、さらに世界中の書物が集められていた。
本棚は通路の周りだけではなく、全ての壁にも本棚が付いていた。
本棚の本は世界中から集められていて、絵本から小説、哲学書や論文などが、古代文字からエルフ文字、獣人語から魔族語までも網羅されていた。
僕には本の価値はあまり分からないので、適当に絵本以外をアイテムボックスに本棚ごと放り込む。
アイテムボックスはスキルなので、僕が死ねばアイテムボックスの中身は永遠に消え、この本たちも消え失せるだろう。(まぁ僕が勝手に死ぬことはないと思うのだが・・・)
3つ目の部屋は研究室で中には研究用の資材や研究用の機械などが所狭しと並べられていた。
機械や置いてある論文を見るに、ここで行っていた研究は魔術による時空掌握術ということが分かった。
魔術による時空掌握術は簡単に言えば、タイムトラベルを行うための技術だが、実際はそれほど簡単ではない理論的には可能だが、魔力や使用する魔法陣の大きさから、実現は不可能と言っていい。
さらにタイムトラベルができたとしても、魔力が圧倒的に足りないため行き来できるのは数秒間と言っていいはずだ。しかもタイムトラベルをした人間は死ぬというおまけ付きで・・・
僕には理解できないが何か大切な物を取り戻そうとしていたらしい。
研究所のデスクには時計のような物が置いてあったので拾っておく。(タイムトラベルができるなら儲けものだが・・・・・・)
保管庫には・・・




